IHIが愛知(えち)川沿岸土地改良区(所在地:滋賀県東近江市 理事長:小椋正清様)と取り組んだ「データを根拠とした農業用水の水管理への挑戦」の取り組みが、第9回インフラメンテナンス大賞の特別賞を受賞しました。
取り組み概要
愛知川沿岸土地改良区では約6,800haの水田への用水供給を行っており、4名の職員が約400箇所の分水工の調整を担っています。従来は職員の経験や勘に頼った運用が中心で、職員間での操作判断基準の統一や定量的な管理が課題となっていました。
この課題に対し、愛知川沿岸土地改良区ではデータを根拠とした水管理への移行を目指し、2024年7月にIHIの「配水支援ツール」が導入されました。分水工ごとの基準水位や流量管理目標値の設定、支線単位での配水の過不足状況の「見える化」により、水管理の高度化と効率化が実現しました。
受賞理由
「配水支援ツール」の導入による支線水路の分水工流量の「見える化」や、データに基づく水管理の実施によって、適切な用水供給の実現、管理労力の削減、農家からの送水依頼の減少など、顕著な効果が認められた点が高く評価されました。
愛知川沿岸土地改良区 小椋様のコメント
このたびは、特別賞(農林水産省)という名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。愛知川沿岸土地改良区では、従来の経験則や人為的判断に依存した送水管理から、「分水工カルテ※」や「配水支援ツール」等を活用したデータ管理への移行に取り組みました。今回、データ活用のための技術支援及びご協力をいただいたIHIグループならびに関係者の皆様には心より感謝申し上げます。本受賞を励みとして、今後もデジタル技術を活用しながら、より精度の高い配水計画と安定供給に努めてまいります。
分水工カルテ:愛知川沿岸土地改良区が管理する分水工について、用水時期ごとの必要水量等を示した資料。
