ITS2022のイノベーション オブ ザ イヤー賞を受賞
~日本初 電気推進タグボート~

 株式会社IHI原動機(以下、当社)は、株式会社e5ラボ(以下、e5ラボ)、東京汽船株式会社、金川造船株式会社と共同開発建造中の電気推進タグボートについて、9月29日にInternational Tug & Salvage Awards 2022※1のイノベーション オブ ザ イヤー賞を受賞しました。
 この電気推進システムは、e5ラボにより提案されたプラットフォーム(大容量リチウムイオン電池及びディーゼル発電機の組み合わせ)を当社がインテグレータとして取りまとめました。本システムは、本船から排出されるCO2、NOx、SOx、煤煙等のロー&ゼロエミッション化を達成し、環境負荷を低減するとともに、騒⾳や振動を抑えることで乗組員の労働環境と横浜・川崎港周辺の環境に配慮した船舶となっております。
 現時点で、日本にはディーゼル機関を動力とせず中間軸を介在しない電気推進タグボートは無く、完成すれば日本初となります。4社は、2022年12⽉の竣工を目指して取り組んでおります。
 本船の研究開発および建造は、経済産業省・資源エネルギー庁の「AI・IoT等を活⽤した更なる輸送効率化推進事業費補助⾦(内航船の⾰新的運航効率化実証事業)」の補助事業として採択されております。

 当社は、引き続き海運業界の持続的発展およびゼロカーボン社会の実現に貢献してまいります。

※1  International Tug & Salvage 2022で行われた授賞式。今年は9月28日~9月30日にトルコ・
イスタンブールで開催されました。

授賞式写真
中央右側:東京汽船株式会社 代表取締役社長 齊藤宏之
中央左側:当社 推進システム開発部 織部雄介
以上

 

この件に関するお問い合わせ先:
株式会社IHI原動機 管理本部総務部 (担当:舶用事業部 国内営業部)
電話:03-4366-1203  メールアドレス:ips-webmaster1@ihi-g.com

 

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電気推進タグボート 「大河」 が進水 (掲載日:2022年6月30日)