株式会社IHI

EV ワイヤレス給電システムの利便性

特に悪天候や足場が悪い環境下では煩わしいケーブル接続の作業をすることなく、普段どおりにクルマを止めるだけで自動的に充電が開始されます。将来的には充電のために専用の充電ステーションに立ち寄る必要がなくなり、通常利用する自宅やオフィス、または商業施設の駐車場に停車するだけで充電の管理を行ってくれるようになります。

EV ワイヤレス給電システムのしくみ

EV ワイヤレス給電システムには幾つかの送電方法がありますが、伝送距離や位置ずれに対する性能から、「磁界共鳴方式」が、自動車向けには適しています。電源に接続された送電用のコイルとクルマのバッテリーに接続された受電用のコイルを対向させ、送電側にて交流電流を発生させると、送電コイルの周囲に磁界が発生し、その一部は受電側コイルに鎖交します。その結果、受電側に誘導電流が生まれバッテリーが充電されます。送受電回路間の共鳴現象を利用することでし送電効率が高いのが「磁界共鳴方式」の特長です。