BUSINESS 事業領域

BUSINESS

事業領域

航空・宇宙・防衛

Aviation, Space & Defense

空、宇宙、防衛の未来を切り拓く。

コア技術である“推力”を通じて、航空輸送、防衛システム、宇宙利用の未来を切り拓き、豊かで安全な社会の実現に貢献します。
ライフサイクルビジネスや日本の強みである素形材のサプライチェーンの強化とともに、カーボンニュートラルを見据えた電動化・水素推進などの技術開発や防衛・宇宙分野への新たな貢献を進めます。

主な取り組み

  • 民間航空機用
    ジェットエンジン

    超大型から小型まで様々なエンジンを量産。日本のジェットエンジン生産の約7割を担うとともに、更なる環境負荷低減を目指し次世代エンジン開発を進めています。世界最大の低圧タービンディスク、単結晶材を用いた中空低圧タービン動翼、複合材を用いた軽量化など、新技術の導入によりCO₂排出量削減や低騒音化に貢献しています。

  • 国際宇宙ステーション

    日本が開発を担当した実験棟「きぼう」は、2009年に完成した日本初の有人施設。IHIグループは船外実験プラットフォームや各種実験装置などの開発を担当し、宇宙開発に貢献しています。

  • MRO
    (ジェットエンジンメンテナンス)
    ※ Maintenance Repair Overhaul

    安全な空の旅を実現する「エンジンのドクター」として、ジェットエンジンの開発・生産だけでなく、点検や整備、修理やパーツ販売などのMRO事業も行っています。

主な製品・強み

航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システムなどを手がけています。
日本のジェットエンジン生産のトップシェアを担うリーディングカンパニーとして空の交通を支え、航空機電動化プロジェクトにも挑戦中。宇宙開発分野では、ロケットエンジンの心臓部となるターボポンプや次世代固体燃料ロケット「イプシロン」の開発・製造を行っています。

ロングシャフトの
世界シェア


1
民間向け航空エンジン

独自技術を基に、小型から超大型まで各種民間航空エンジンの
国際共同開発事業に参画し、エンジンモジュールや部品を開発、
供給しています。それに加えて、エンジンの整備や修理も実施しており、
航空エンジンのライフサイクル全体をサポートしています。

日本の宇宙開発のパイオニア
日本初ペンシルロケットからイプシロンまで

日本の宇宙開発のパイオニア
日本初ペンシルロケットから
イプシロンまで

70
ロケットシステム・宇宙利用

日本の基幹ロケットH3のエンジンの心臓部となる
ターボポンプやイプシロンロケットなどの宇宙輸送、
宇宙ステーション・液体推進系をはじめとした宇宙インフラから、
地球大気圏への再突入まで、多くの技術と製品を提供しています。
また、社会課題解決に向け、
宇宙を利用したソリューション開拓にも取り組んでいます。

TOPICS

航空機電動化とハイブリッドジェットエンジン

国連の専門組織である国際民間航空機関(ICAO)は、航空機が排出するCO₂を2050 年に実質ゼロにする目標を採択しています。このためには、従来の技術改善のみならず、安全性・経済性を維持しつつ、環境性を飛躍的に向上させる新たな航空機システムの実現が必要です。IHIは、航空機のCO₂排出量削減に向けた技術革新として、航空機の電動化に向けたハイブリッド電動推進システムの開発に取り組んでおり、このたび、ジェットエンジン後方のテールコーン(※1)内部に搭載可能なものとしては世界初となる、1MW級の「エンジン内蔵型電動機」を、国内各社と連携し開発しました。今回開発したエンジン内蔵型電動機は、航空機内の電力需要増加に対応するための電力供給源としてだけでなく、現在、世界的に研究開発が行われているハイブリッド電動推進システムにおける重要なキー技術として適用可能なものです。
IHIは、引き続き企業の枠を超えた国内航空機関連会社を巻き込みながら、将来のハイブリッド電動推進システムを含む様々な推進システムから航空機システム全体の電動化・最適化にも取り組んでいきます。 (※1)テールコーン:高温となるジェットエンジン低圧タービン後方に位置し、排気の流れを整える部品。従来の航空機は、ギアやシャフト機構を介してエンジン外側に搭載した電動機とエンジン回転軸をつなぎ発電しているが、大容量化のためには、機器が大型化し空気抵抗増加などを招くため、電動機をエンジン回転軸に直結するエンジン内蔵型電動機を開発。搭載位置として、運用性・整備性に優れるが、高温となるテールコーン内臓に対応した高耐熱の技術開発を行った。

  • 発電機のエンジン搭載方式 発電機のエンジン搭載方式