BUSINESS 事業領域

BUSINESS

事業領域

資源・エネルギー・環境

Resources, Energy and Environment

脱CO₂・循環型社会に貢献する。

産業の発展、豊かな生活に欠かせないエネルギーを、地球にやさしい方法で生み出すIHIの製品・サービス。地域・お客さまごとに最適な総合ソリューションを提供することによって、脱CO₂・循環型社会に貢献します。
たとえば、CO₂を排出せず、太陽の光だけで地域に必要な電気をまかなう「エネルギーの地産地消」を推進中。福島県相馬市と共同で開設した「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」では、一般家庭の約500世帯分に相当する電力をつくり、地域内で利用しています。

主な取り組み

  • 発電プラントの長期保守契約

    モロッコの発電事業会社であるサフィエナジー社と、6年間にわたる大型石炭火力発電ボイラの長期保守契約を締結しています。急速な経済成長と社会の発展を続けるモロッコでは、国内の電力需要が急増しており、安定した電力供給が不可欠な状況です。同国の発電所の長期的かつ安定的な運営を支援します。

  • エネルギーマネジメントサービス

    再生可能エネルギーを有効利用するためのエネルギーマネジメントサービス事業を、北米を中心に展開しています。高度なハードウェアとソフトウェア、データ分析技術をベースとして、設計・建設だけでなく、プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、お客さまの利益を最大化するためのサポートを行っています。

  • バイオマス利用

    マレーシアにおいて、パーム由来の未利用バイオマスを原料とした、カーボンニュートラルのバイオマス燃料の製造・販売・輸出事業の本格展開に取り組んでいます。また、IHIと出資会社8社が手掛ける七ツ島バイオマス発電所では、環境に優しいバイオマス燃料を用い、年間で約200,000トンのCO₂削減に貢献しています。

主な製品・強み

ボイラ、ディーゼルエンジン・ガスエンジン・ガスタービン、プロセスプラント、原子力機器などを手がけています。石炭や天然ガス、原子力、CO₂フリーのアンモニアやバイオマス、再生可能エネルギーといった多様なエネルギー源を扱う技術を強みとして、生活に欠かせないエネルギーの安定供給につながる製品・サービスの提供に取り組んでいます。

多様なラインナップ


2MW50MW
原動機

陸用では、ガスタービンやガスエンジン、
ディーゼルエンジンを用いて電気や熱を供給。
舶用では、艦艇や高速船向けに
多様なエンジンを提供しています。

国内シェア


35%
超々臨界圧ボイラ

多様な燃料を効率よく燃焼させることによって、
発電や生産プロセスに使用するための蒸気を供給。
排煙に含まれる化学物質の除去やCO₂の低減にも取り組んでいます。

TOPICS

世界初、「ブルーアンモニア」を利用する混焼試験を実施

IHIでは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託事業としてアンモニア混焼技術の高度化に取り組んでいます。2020年10月には、天然ガスとアンモニアの混焼試験でブルーアンモニアの使用を開始。石炭火力用ボイラでは、大容量燃焼試験設備における微粉炭とアンモニアの混焼試験でブルーアンモニアを使用しました。これらの取り組みは、ブルーアンモニアを用いた世界初の混焼試験となります。
アンモニアを製造する際に排出されるCO₂を分離回収して石油増進回収(EOR)やCO₂回収貯留(CCU)に利用することから、カーボンニュートラルな燃料として注目を集めるブルーアンモニア。燃料としてのアンモニアの社会実装は、燃料の製造側と利用側がともに取り組むことで実現します。今回の試験は、製造側と利用側をつなげる重要な一歩。これからもアンモニアのエネルギー利用による脱CO₂への貢献をめざし、技術開発を進めます。

  • アンモニア混焼ガスタービン試験設備(IHI 横浜事業所内) アンモニア混焼ガスタービン試験設備
    (IHI 横浜事業所内)
  • 大容量燃焼試験設備(IHI 相生事業所内) 大容量燃焼試験設備(IHI 相生事業所内)