
BUSINESS
事業領域
資源・エネルギー・環境
Resources, Energy and Environment創ろう、
カーボンニュートラルな未来!
産業の発展、豊かな生活に欠かせないエネルギーを、地球にやさしい方法で生み出すIHIの製品・サービス。地域・お客さまごとに最適な総合ソリューションを提供することによって、カーボンニュートラル社会に貢献します。
たとえば、IHIグループは、2050年までに、バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現することを宣言しています。その実現に向け、燃焼してもCO₂を排出しないアンモニアを燃料とした発電技術の開発を核として、生産から利用までのアンモニアバリューチェーンの構築に取り組んでいます。
主な取り組み
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アンモニアの利活用
火力発電で培った燃焼技術をいかし、燃焼させてもCO₂を排出しないアンモニアを燃料とした発電技術を開発しています。また、アンモニアを燃料とする国産エンジン搭載船舶の社会実装に向けた実証事業に取り組んでいます。将来、アンモニア利用が拡大する社会を想定し、アンモニアの生産から利用までのバリューチェーン構築にも貢献していきます。
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カーボンリサイクル
CO₂を回収し、再利用するカーボンリサイクル技術を通して、カーボンニュートラル実現に貢献しています。CO₂を水素(H2)と合成し都市ガスの主成分であるメタン(CH4)を製造するメタネーション技術をはじめ、排ガスからCO₂を分離・回収し、持続可能な航空燃料SAFや化学品の原料となる低級オレフィンなど様々な有価物に転換する事業・技術開発を進めています。
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原子力安全への取り組み
原子力は、運転時にCO₂を排出しないため、カーボンニュートラル実現のための重要なエネルギー源となります。IHIでは、東日本大震災以降、既存設備の安全対策工事に取り組み、原子力発電所の安全性向上および再稼働に貢献しています。また、高い安全性を持ち、調整電源としても期待される小型モジュール原子炉事業にも参画しています。
主な製品・強み
ボイラ、ディーゼルエンジン・ガスエンジン・ガスタービン、プロセスプラント、原子力機器などを手がけています。石炭や天然ガス、原子力、CO₂フリーのアンモニアやバイオマス、再生可能エネルギーといった多様なエネルギー源を扱う技術を強みとして、生活に欠かせないエネルギーの安定供給につながる製品・サービスの提供に取り組んでいます。

多様なラインナップ
国内外向けに陸用、
舶用のディーゼル機関やガス機関を提供。
それに加え、アンモニアを燃料とする
カーボンニュートラルな
原動機の開発も進めています。

TOPICS
世界初、液体アンモニア100%燃焼によるガスタービンで、CO₂フリー発電を達成
~燃焼時に発生する温室効果ガスを99%以上削減~
IHIは2,000kW級ガスタービン「IM270」を用いて、液体アンモニアのみを燃料とするCO₂フリー発電を実現しました。この技術により、燃焼時に発生する温室効果ガスを99%以上削減することができました。液体アンモニアは炭素を含まないため、CO₂を排出しないクリーンな燃料です。新たに開発した燃焼器により、70~100%の高いアンモニア混焼率でも安定した燃焼と温室効果ガスの削減が可能となりました。現在、製品化へ向けた開発は最終段階にあり、2024年7月より運用性と堅牢性の確認のための長期耐久試験を開始しました。また、2025年の大阪・関西万博では「IM270」を用いてクリーンアンモニアを燃料とした発電を予定しています。万博会場の脱炭素化に貢献するとともに、日本の技術力と燃料アンモニアの意義について世界に発信していきます。
