エネルギーを作り出すってどれくらい大変?
体力自慢の体育会系男子が実際にやってみた

お疲れさまでした!
エネルギーを作り出す実験はどうでしたか?

想像以上に大変でした……シノザキくんが(笑)

余裕かと思ったけど、
普通の生活を送るのに体力だけではムリだと思い知りました(笑)

ハハハ!
人力で電力を供給するのは、本当に難しかったでしょう?

はい。スマホもすぐに充電のライトはついたけど、100%にするにはエネルギーを維持しなくちゃダメで、たった5%充電増やすのに、こんなに体力使うの!?って。ドライヤーなんて、ウンともスンともいわなかったし。……というか、さっきからあなた誰ですか!?

そうそう、自己紹介が遅れてしまいましたね。
私は「IHI」という重工業メーカーに勤めている
国府(こうの)です。

アイエイチアイ……?

はい。
僕の会社では、今日体験してもらったエネルギーを生み出すことはもちろん、生活に欠かせない業務を総合的に担っているんですよ。

へえ〜。
生活に欠かせない業務を総合的に……というと?

例えば、社会インフラ事業として
世界最長の吊橋「明石海峡大橋」の架設に関わったり、


日本初のLNGタンクを建設したのも「IHI」なんですよ。
LNGタンクというのは、液化された天然ガス(LNG)を貯蔵する巨大なタンクです。世界最大規模となる貯蔵容量20万KLのLNGタンクは、それひとつで30万世帯の1年分のエネルギーを蓄えることができるんです!

30万世帯の1年分!?
自力で発電した後だから、その途方も無いスゴさを感じます!
LNGタンク、すげぇ……。


それから、宇宙開発の一環として
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同してイプシロンロケットの打ち上げを成功させたりもしています。


へぇぇぇ!なんかすごいことをやっている会社なんですね!
ちなみに国府さんは、どんなお仕事をされているんですか?

私が所属する「エネルギー・プラントセクター」が行っているのは、石炭や天然ガスを燃料とした火力発電所やLNGタンク・ターミナルの設計・建設・保守。その中で海外営業部員として、主に東南アジア諸国の天然ガス焚き火力発電所の案件の営業活動に関わっています。

うーん…わかったような、わからないような……。
国府さんはなんで重工業の会社に入ったんですか?
僕なんかは、話を聞いただけで難しくて遠い世界に感じてしまって……。

私は、学生時代に国際関係を専攻していたことと、幼少期に海外で過ごしたこともあってか、漠然と海外で働くことや、大きなものを作ることに憧れがあったんです。
それで、重工業や、重電業界をメインに就活するようになりましたね。

そうなんですね。
重工業っていう言葉を聞くと、理系の人が超難しい開発をしているイメージです。

たしかに理系のイメージが強いですよね。でも、実際は営業・調達・管理・広報や、財務・人事など文系出身者の多い職種もあって、現場と一丸となって大きなプロジェクトの完成目指しているんですよ。むしろ、そうやって「チームワーク」を考え、まわりと協調しながら行動できる人物は、「IHI」が求める社員像の1つでもあるんです。

なるほど!1つの仕事には、いろんな役割が必要なんですね。国府さんみたいに世界を舞台にした仕事に関われる可能性があるって、ワクワクしますね!

「IHI」に入社する人は、海外で仕事がしたい!、大きな仕事がしたい!という夢持っている人が多いですね。会社としても、「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる人財を求めていますし。

でもそういう会社って
「留学経験がないとダメ」とか「TOEICで高得点を取っていなきゃダメ」とかハードルが高そうですね……。
僕らには関係ない会社かな。

いやいやいや、そこは最初から完璧でなくても大丈夫ですよ!
語学力に自信がなくても、国内での仕事を経て海外業務に携わることも少なくないので。

受けるときは語学力に自信がなくてもいいんですね!?それは嬉しいな。理系・文系だとか、自分の今の専攻だけで考えると、就職って幅が狭まるけど、もっといろんな世界を見たほうがいいんだなって実感しました。

今日は自分の体力自慢をしにきたのに、将来のことをもっと考えたくなってきました(笑)僕も就活が始まるまでに、もっと幅広く社会を見てみようと思います!