株式会社IHIアグリテック

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ノロウイルス対策でオゾン除菌・集塵機が受注急増

2007年1月26日
株式会社IHIシバウラ

写真:オゾンエアクリア

当社が開発・販売を行っているオゾンガスによる除菌・集塵機「オゾンエアクリア」や、オゾン水による除菌・洗浄機などのオゾン関連製品が、昨年来多発しているノロウイルス対策用として注目を浴びており、病院や老健施設(介護老人保健施設)、ホテルなどからの受注が急激に伸びています。

現在、ノロウイルス対策用としての納入台数は50台(価格:1台70~96万円)を突破しており、各種ウイルス・細菌対策の需要が増加する冬期の納入台数として例年の3割以上の増加となっています。今冬のノロウイルス対策用としては、合計200台以上の受注を見込んでいます。

ノロウイルス(※1)は感染力が非常に強く、少量のウイルスを経口的に摂取することで感染する特長があります。しかし、ノロウイルスの予防策として石けんやアルコール消毒があまり効果的ではなく、さらにノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあることから、空気清浄や人が接触する物を除菌して感染を予防する必要があります。

そこで各方面から注目されているのがオゾンによる除菌・集塵機などのオゾン関連製品です。

当社のオゾン除菌脱臭集塵機「オゾンエアクリア」は、オゾンとHEPAフィルタ(※2)の併用により除菌機能を高め、また、大風量化とHEPAフィルタにより高レベル集塵を実現し、眼科オペ室やクリーンルーム等での使用も可能になった最高スペッスペックの装置です。

本機の吸引モードを使用することで、空気中に漂っているノロウイルスをオゾンと静電HEPAフィルタにより確実に捕捉、死滅させ空気感染、飛沫感染を防ぐことが可能です。さらに、くん蒸機能(※3)によりドアノブ、照明機器のスイッチなどからの接触感染も防ぐことから、導入する病院、施設などが急増しているものです。

近年、ノロウイルスのみでなくMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による院内感染、結核の緊急事態宣言、鳥インフルエンザの出現やインフルエンザの流行、など、細菌やウイルスの猛威が連続的に襲ってきており、医療機関のみでなく、一般企業や家庭においても、感染に対する危機管理体制が問われています。また、感染対策として活用されているホルマリンやエチレンオキサイトガス(EOG)は環境汚染や人体への影響等による規制が厳しくなってきており、新しい除菌剤としてより安全で有効なガス消毒方法が求められています。残留毒性や作業従事者への影響が少なく、経済的なオゾンによる除菌が急速に伸びてきていることから、今後当社では、「オゾンエアクリア」などのオゾン関連製品を、年間20億円を目標に医療関連施設、老健施設、幼稚園・保育園、動物病院、ホテル、消防署など向けに販売していく方針です。


※1:ノロウイルス
冬季を中心に多発する感染性胃腸炎の主な原因物質。感染経路としては、汚染された貝類を十分に加熱調理しないで食べた場合、ウイルスに感染した食品取扱者を介して汚染した食品を食べた場合、患者の糞便や嘔吐物から二次感染した場合など。さらに、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがある。また、家庭や共同生活施設など人同士の接触する機会が多いところで、人から人へ直接感染するケースもある。

※2:HEPAフィルタ
ろ紙はガラス繊維でできている。空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種で、空気清浄機やクリーンルームのメインフィルタとして用いられる。

※3:くん蒸機能
無人の室内にオゾンを充満させて、SARS発生時の際も問題になったドアノブ、ベッド柵、スイッチ等を除菌し、患者との間接接触部からの感染を防止する。


<本件に関するお問合せ先>
株式会社IHIシバウラ 防災環境事業部 環境営業部:03-5334-7907

以上

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