2011年 年頭にあたって
謹んで新春のお慶びを申しあげます。
日本経済は未だ国内市場における不透明感が払拭されていない厳しい状況にあります。その中にあって日本の農業はTPP(環太平洋経済連携協定)等の新たなパラダイムにどのように対応するかが重要な課題となってきています。今後の農業政策においての方向性については抜本的な対応が政府に求められています。日本農業の価値向上のため、生産技術を担当している農業機械業界にとっても大きな転換期になりそうな年だと感じています。
昨年4月に宮崎で発生しました口蹄疫は、当社の販売につきましては九州地区を中心に西日本一帯に大きくマイナスの影響を与える一方、今後の成長を考える上で、酪農・畜産中心の当社の商品群を見直す良い機会となりました。当社においては、ここ1,2年の戦い方で将来生き残れるかが決まる大事な時だと考えています。卯年に因んで是非将来に向けたジャンプの年にしたいなと考えています。
今年は次の三つを観点に取り組んで参ります。一つ目はシンプル(スリム)です。売れ筋商品の更なる原価低減、工場内の仕掛り滞留をなくす流れ化、贅肉(在庫)を削ぎ落とし筋肉質の体質を目指します。二つ目はスピードアップです。お客さまの必要とする商品を製造リードタイム削減をすることでスピードを上げて提供していきます。また、商品競争力を強化するためにメリハリを付けた開発を行います。三つ目はスピリットを持つことです。先は誰にもわかりません。全社員が「自ら考えて行動し、進化し続ける会社」を目指して活動していきます。
また、「革新的農業」「エコ農業」「安全・安心な農業」の支援を更に強化して、お客さまのもとへ必要なものを必要なときに必要な分だけお届けできるような体制に変えていく所存であります。
この新しい一年が皆さま方にとりまして実りある素晴らしい年になりますよう、祈念申し上げ新年の挨拶とさせて頂きます。
(代表取締役社長 細倉雄二 平成23年元旦)