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緑化レポート

トールフェスクを考える(その1)

2008年6月17日

写真:校庭の芝生化を考える会
校庭の芝生化を考える会

先日、東京は大塚の東邦レオさんの会議室で行われた「校庭の芝生化を考える会」に出席して参りました。

今年緑化が行われた新宿小学校の校長先生からのお話し、国立競技場で芝生管理をされている方からの芝生管理の説明、そして日本大学の藤崎先生の講演が行われました。会合の最後に行われた討論で話題のひとつになったのが、トールフェスクでした。

トールフェスクは「耐踏圧性」「耐乾性」「耐陰性」「耐暑性」「低肥沃耐性」のいずれもが他の芝草よりも優れる強健種であり、メンテが楽なことと相まって校庭緑化にはもってこいの種類と言われています。

生長点が高く、滑らかで緻密な芝生の形成が困難なことから、芝生の主役として使われることは少なかったのですが、近年では品種改良も進み、強健な性質はそのままにより高品質のトールフェスクも多数見られ るようになりました。

ところが、佐賀県条例(佐賀県告示第536号外部リンク)により新たに佐賀県内に持ち込むことができなくなっていますが、これは世の流れなのか、それとも佐賀県だけ特別なのか?これまでにも疑問や不安を抱いた方は少なくないと思います。

もし世の流れであるのならば、我々シバウラも推奨するこの芝草が使えなくなってしまいます。当日、平素よりお世話になっている墨田区教育委員会の方にこの疑問を投げかけて戴きました。

特定外来種とは外来生物(移入種)のうち、特に生態系等への被害が認められるものとして、外来生物法(2004)によって規定された生物であり、外来種すべてを規制するのではありません。植物については、近隣の植生に大きな影響を及ぼすものを規制対象とするが、外来種でもトールフェスクのようなサッカー場には欠かすことのできない、また牧草として使われるなど人間の役に立つものは規制の対象とはならないそうです。

佐賀県は、外来生物と特定外来種の意味を混同してしまったのではないかとの意見もあり、これを聞き我々シバウラもホッと胸をなで下ろした次第であります。


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