2008年6月 3日
先日、練馬区の中村小学校を訪問致しました。
こちらの学校は各地から視察が多く、東京都で模範校とされている学校だそうです。ボランティアの方達の協力、地元造園業者、学校がそれぞれ一体になって芝生維持に勤められています。
しかしながら、ここまでたどり着くまでには苦労の連続で、皆の努力により現在に至ったそうです。
きれいに管理された校庭にペレニアルライグラスの緑が映える
(校舎側は養生シートが掛けられてます)
校庭の芝はベースにティフトンを、冬季はオーバーシードによるペレニアルライグラスによって緑が維持されています。
初めて同校を訪問したのは、3月末のまだ日陰が肌寒い頃でしたが、日なたで良く目をこらすとティフトンの小さな芽が無数に床土から顔をのぞかせていました。
床土が暴露した部分に無数にティフトンが芽を出しているところ(3/29)
先日、芝刈り機メーカーのキンボシ株式会社さんから、家庭で園芸植物の植え替えに用いるホールカッターを芝生の補修、移植に適用できないか検討している旨、連絡を戴きました。
一般のスポーツターフと比較しても学校の校庭芝生の踏圧によるダメージは予想以上に大きく、そのため年に何度か補修が必要になることがあります。同校ではペットボトルを利用して補修用の芝生を育てていますが、これを校庭に移植する際、これまでは校庭の床土をシャベルを用いて穴を開け、そこにペットボトルで育てた芝生を移植していました。しかしながら、この校庭の土にシャベルで穴を開ける作業が意外にた いへんな作業なのです。キンボシさんはその穴あけ作業を簡単にできれば、もっと芝管理が行いやすくなると考えて、新しい製品を検討中だそうです。
ペットボトルで育てられた補修用の芝生
(別名「ペット芝」)
ホールカッターを用いて校庭の補修箇所に穴を開けたところ
(ここに「ペット芝」を入れます)
いまやキンボシさんはじめ我々シバウラなどの企業はボランティアの皆さん、学校関係者の方達を後方から支援し、日本中の学校の校庭が芝生になる日を夢見て、活動を続けているのです。