浸炭ってどんな技術?
浸炭とは
浸炭は金属(特に低炭素鋼)の加工において、表面層の硬化を目的として炭素を添加する処理のことです。主に疲労強度や耐摩耗性を向上させるための技術です。
鋼材の表面に炭素を拡散浸透させる処理の後、焼入れを行って表面を硬化させることで、硬度や耐摩耗性の高い表面と靭性に富む心部からなる部品が製作できます。表面のみ硬化させ、内部は柔軟な構造を持たせることができるので、自動車・重機や機械部品のギアなど高負荷がかかる部品に対して最適です。
手法として、固体浸炭、ガス浸炭、液体浸炭、真空浸炭(真空ガス浸炭)、プラズマ浸炭(イオン浸炭)などが存在します。
IHI機械システムでは浸炭の中でも性能が高いと言われる真空浸炭技術に特化した各種真空浸炭装置をご用意しております。
プロセス
①固体浸炭
②ガス浸炭
③真空浸炭