真空浸炭ってどんな技術?
真空浸炭とは
「真空」(減圧された空間)の特性を活かしつつ、浸炭性ガスを使って行う浸炭処理です。 炉内の雰囲気を10kPa以下まで減圧して、浸炭ガスとしての炭化水素系のガスを炉内に装入し加熱して浸炭焼入れします。
浸炭ガスにアセチレンを使うことで煤の発生を低減します。処理中のCO2の発生はゼロ。高温で浸炭が可能なため処理時間が短縮します。加工穴が多いものや、小ロット多品種にも最適です。部品表面の機械的強度・対摩耗性が求められるギヤ(歯車)・トランスミッション製品、ベアリング、ねじに至るまで、さまざまな製品に適用されています
「省エネ+脱炭素」目的にグローバルで関心が高まっています!
真空浸炭のメリットは?
① 消費エネルギー削減につながります!
・間欠運転が可能。
必要な時に、必要な時間だけ稼働させられます。
・処理時間が短縮。
常用1050℃までの処理ができ、浸炭処理速度が上がるため、
処理時間が半分になったというお客さまもいらっしゃいます。
② 高品質の浸炭が可能です。
・細穴部分等の浸炭に最適。
・浸炭ムラが少ない。
・疲労強度に優れている。
・高濃度浸炭、深浸炭が容易。
・粒界酸化のない表面が得られる。
・光輝性が高い。
ショットブラストなどの後加工が不要です。
③ 扱いやすい装置です。
・熟練者のノウハウが不要。
雰囲気制御プログラムで運転します。
・無人運転が可能。
脱脂洗浄機、焼戻し炉、搬送装置の自動化ラインのご提案もできます。
・作業環境が良好。
炉体放熱が少なく、安全でクリーンな作業環境を実現します。