女性の活躍 WOMENʼS CAREER DESIGN

チャンスは誰にも平等に与えられ、責任もやり甲斐も高まっていく。

技術開発本部
生産技術センター 溶接技術部 基礎グループ
2002年入社
工学研究科 生産加工専攻 修了

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  • EPISODE 02
  • EPISODE 03

技術アタッシェとして欧州へ赴任。多くを得た貴重な2年間。

振り返ってみると私にとって1つの転機になったのは、入社から6〜7年を迎えた頃だったように思います。非破壊検査や摩擦接合の研究を担当した頃で、このあたりから海外へ出ることが増え始めたのです。
今は別のグループの担当になっている非破壊検査ですが、当時は同じ部署の業務に含まれており、LNGタンクの溶接部の超音波探傷に携わりました。この時、新たに開発した検査手法の精度を実際のLNGタンクで確かめるため、米国の建設現場に赴いています。現地の技術者とのやりとりもあり、考え方の違いなど新鮮な発見がありました。
摩擦接合については今も重要なテーマになっていますが、LFW(Linear Friction Welding/線形摩擦接合)やFSW(Friction Stir Welding/摩擦攪拌接合)の研究・装置導入を担い、欧州の研究所や装置メーカーを訪れて調査を進めるとともに、共同研究なども行いました。
そして2011年から2年間、技術アタッシェとしてロンドンのIEL(IHI Europe Ltd.)へ出向することになりました。それまでの経験が布石になったわけではないでしょうが、自分にとって思いもよらないことで、結果的に非常に貴重な経験ができました。 技術アタッシェは、海外の拠点に駐在して、周辺地域の技術開発の動向調査や、共同研究・協業先の開拓、ネットワーキングなどを行うのが役割で、欧州への派遣は私が3代目。当時はロンドンと、ニューヨーク、そして新たにシンガポールが加わり、世界3極で各1人ずつが活動を行っていました。今は日本でのバックアップ体制が整えられるなど、技術アタッシェは技術開発本部の重要な取り組みになっていますが、私が派遣された頃はまだ手探り状態で、営業拠点のIELに1人放り込まれたようなもの。

坂元 理絵

テーマも絞られておらず、事業部からの要請でモーターやヒートポンプの技術動向や、風力など再生可能エネルギーの状況など、自分の専門外のことも調べ幅広い研究者と交流を持ちました。拠点内に技術者は私1人でしたが、営業担当者たちの情報や人脈も大いに役立ちました。
日本にいると目の前のこと、自分の研究だけに専念しがちですが、技術アタッシェを務めて、各事業部の考えやIHI全体の動き、社会の動向など広い視野でものごとを見ることができるようになりました。また、それまでは何かあれば先輩に頼れたのが、IELでは自分で判断し行動して問題を解決しなければなりません。技術アタッシェは、自立を促してくれたことでも貴重な経験となっています。

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ポジティブ・アクション「ポジティブアクション」とは、女性に対しての積極的改善措置(女性の活躍や格差解消)のことで、個々の企業が行う自主的かつ積極的な取り組みです。IHIは、「ポジティブ・アクション情報ポータルサイト」を通じて女性活躍推進支援のために積極的にPRしていきます。

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