１：何について何をする技術なのか？

• 本体・操作部・オペレーターの自動水平制御装置と作業機の刈高さ設定装置を装備したハンドガイド式草刈機。

２：従来はどのような技術で対応していたのか？

• 姿勢制御装置のないハンドガイド式草刈機。
  （従来機器においては以下のような問題点があった）
  斜面施工時、オペレーターの姿勢が不安定となり振り落とされたりする危険性が高い。
  操作部・搭乗部が本機傾斜に沿って傾くため不安定となる。
  斜面施工時にエンジン姿勢が傾斜状態となり、使用エンジン単体の許容傾斜角度までしか連続運転保障がなく、オイル間欠給油による焼付き、オイル上がりの問題が懸念される。
  反転時等、作業機の上げ下げを行う際、作業機や刈高さ表示計器を目視しながら高さ設定をしていた。

３：公共工事のどこに適用できるのか？

• 堤防除草工事
• 道路除草工事
• 公園除草工事

４：その他

• 使用にあたり免許・資格等は不要である。
• 特定特殊自動車排出ガス規制適応済み（オフロード法2014年基準適応）。
• 機械質量1610kgのため2tトラックにて搬送可能。
• 多彩なアタッチメントの装着が可能（ヘイメーカ、ブロードカスタ、スノーブロア）。

製品外観

１：どこに新規性があるのか？（従来技術と比較して何を改善したのか？）

• 本体・操作部・オペレーターの自動水平制御装置（スイング機構）を装備。
• 作業機の刈高さ設定装置を装備。

２：期待される効果は？（新技術活用のメリットは？）

• 自動水平制御装置（スイング機構）を装備したことにより、斜面施工時の本体・操作部・オペレーターの水平位置が保たれ、操作性（施工性）、安全性の向上が期待できる。また、斜面施工時にエンジン姿勢が水平に保たれるため、オイル間欠給油による焼付き、オイル上がりによるオイル消費大・リング機能低下の防止となり、エンジン寿命延長が期待できる。
• 作業機の刈高さ設定を任意の位置に設定できるため、一定の刈高が保持可能で、計器を見ながらの作業機高さ調整が不要となり、作業負荷が軽減され施工性・安全性の向上が期待できる。

自動水平制御装置の概念図

１：自然条件

• 特になし

２：現場条件

• 2tトラックで搬入可能な場所

３：技術提供可能地域

• 技術提供可能地域については制限なし

４：関係法令等

• 特になし

１：適用可能な範囲

• 勾配が1:1.7以上（30°以下）の法面や平坦地

２：特に効果の高い適用範囲

• 本体・操作部・オペレーターの自動水平制御が行えるので、法面などの斜面での除草工事で効果が高い。

３：適用できない範囲

• 勾配が1:1.7未満（30°を超える）の法面

４：適用にあたり、関係する基準およびその引用元

• 特になし

１：設計時

• 取扱説明書をよく読むこと。
• 機械の搬入可否を事前確認すること。
• 法勾配が適応範囲内であることを確認し、障害物等がなくハンドガイド式を使用して危険がないこと。

２：施工時

• 取扱説明書をよく読むこと。
• 始業前点検を行うこと。
• 作業場所の下見を行い、地形の把握・旋回場所の確認をすること。
• 保護メガネ・ヘルメットを着用のこと。
• 機械の逸走防止のため安全スイッチ（非常停止)と連結したヒモを運転者の体に結びつけること。
• 飛散物が第3者等に影響を与える恐れがある箇所では、防護板等を併用すること。

３：維持管理等

• 取扱説明書に準じて規定の時間に給脂等メンテナンスを行うこと。
• 長期格納時はバッテリー・キーを外しスイング止めを行うこと。

４：その他

• 新型式とはSH1570T4/SH1770T4（オフロード2014年基準適応にともなうエンジン換装）を示し、旧型式とはSH1550A/SH1750A（オフロード法2006年基準適応）を示す。
• 新型式機種は平成28年5月販売開始。