瞬低対策
瞬低対策とは
落雷などの事故時に発生する商用電力の瞬時電圧低下は、系統と連係運転している自家発電装置に、過大な軸ねじれトルクを発生させます。 ガスタービンの中にはこの時に、ガスタービン本体の故障を防ぐため、シェアピンを組み込む対策がとられるものがあります。シェアピン方式は確実にガスタービンを保護できるものの、作動毎に破断するためシェアピン交換作業が必要となります。 また他の対策としては、電力系統上流側に限流装置を設けて、軸ねじれトルク自体を小さくすることも可能ですが、高価になる場合があります。 IM400ガスタービンコージェネレーションでは、軸系の減衰力を高くして、ガスタービンに過大な軸ねじれトルクを発生させない、瞬低対策シャフトを商品化しました。
軸構成による対策メカニズム
従来の軸構成
瞬低対策型軸構成
対策による効果
従来と比べて、軸のねじり剛性を約1/50にできたことで、100%瞬低時のカップリング部の過渡応答トルクを許容値内に抑えることができる。