• テーマ曲紹介
  • BGM・音声
  • OFF

IHIing

BGM・音声

保全・防災・減災ing保全・防災・減災ing

  • この記事をシェアする
  • Facebook
  • X
  • line

踏切事故を防げ!(後編)

前編に続き、3次元レーザレーダ(3DLR)による踏切事故防止技術について、将来の社長がセキュリティプロジェクト部カスタマーサポートグループの小鷲さんに話を伺っていきます。

将来の社長
前編の小鷲くんの説明で、3DLRの仕組みが良く分かったよ。縦横に沢山のレーザを放って、物体の形や大きさを3次元で見分ける技術なんだね。

小鷲さん
そうです。踏切の中に入って来るのは人や車両だけではありません。小動物、雑草、雪など、電車の運行を妨げないものかどうかをきちんと検知しないと、必要ない時にも電車を止めてしまいますから。

将来の社長
3DLRが踏切の安全に貢献しているのはわかったけど、最近流行りのAIに監視させたら良いんじゃない?

小鷲さん
そうですね。AIを使った解析の技術は年々向上しています。AIが常に正解を答えてくれればいいのですが、現在では、100%正解を出すとは言い切れません。踏切の安全にかかわることなので、導入のハードルが高いというのが正直なところです。将来のAIは性能が今よりも高くなると予想されるので今後も注目していきます。

将来の社長
なるほど。正解とは言い切れないんじゃ、まだ導入はできないね。

小鷲さん
大勢の人が乗っている鉄道は、事故が起きると多大な影響が生じます。そのため「安全性」や「信頼性」が重要になります。

将来の社長
ところでさ、踏切事故は増えてるの? 減ってるの?

小鷲さん
2001年の日本国内の踏切事故は470件でしたが、2010年には316件、2020年は173件ですから、減少傾向にあります。

将来の社長
我が社の3DLRも、少しはお役に立っているのかな?

小鷲さん
そう思います。すでに国内2500台を販売していますが、最近では海外でも利用され始めています。

将来の社長
えっ、海外でも使われてるの!?

小鷲さん
はい。鉄道安全への意識が高い欧州で導入が進められています。欧州では各国の製品認証が必要ですが、イタリアには既に350台ほどの製品を納入し、ドイツでは2023年3月に製品認証を取得しました。各国の認証を取れれば、今後の販路の拡大ができます。

将来の社長
販路拡大!良い響きだ。ビジネスをする身としては、ワクワクするね!それに、国内外で評価されるのは、将来の社長として鼻が高いよ。世界中の鉄道で使われるようにしようよ!

小鷲さん
はい。その通りです。そのほかに高齢者の事故防止や、開かずの踏切など、いろいろと社会課題はあります。3DLRのより高度な検知技術は、まだまだ可能性がありますので、解決に向けて取り組んでいます。

将来の社長
検知技術が高度になれば、いろんな使い方ができるんだね。安心な鉄道社会を陰で支えて、人命を守る、いろんな社会課題に応えていく、やりがいがあるね!

小鷲さん
次回、将来の社長にお会いする時には、もっと多くのことを実現させて、さらに良い報告ができるように、チーム一丸となって、研究・開発を進めていきます!

将来の社長
うん。頼んだよ!

新着記事ing