濾過機 ∕ フィルタ
FILTER

特長
- 駆動部がありません
- 全自動運転が可能です
- メンテナンスが簡単です
- 大型化が容易です
- 完全密閉タイプです
- シンプルな構造・コンパクト設計です
- 耐食性に優れています
構造・原理


フィルタの運転
- 1充液
- フィルタ内にポンプで原液を満たします。フィルタ内の空気は上部から抜いていきます。
- 2循環
- 濾液を原液タンクに戻して、清澄になるまで濾過循環します。固形分沈降防止のため、オーバーフローを行うのが原則です。
- 3濾過
- 系外に清澄濾液を取り出します。各キャンドルに20㎜の厚さまでケーキを付けることが可能。
- 4抜液
- 原液をエア(N2)で加圧しながら抜き出します。
- 5エアブロー
- エア(N2)で濾布上のケーキを脱水します。ブローは濾液ラインごとに行います。(ユーティリティ瞬間使用量削減のため)
- 6ドレン抜き
- 上部からのエア(N2)加圧により、フィルタ底部のドレンを抜き出します。
- 7排圧
- フィルタ内のエア(N2 )を抜いて内圧をゼロとします。
- 8ケーキ排出
- フィルタ下部のケーキ排出弁を開け、エア(N2)でバックブローし、ケーキを排出します。排出は各レジスタごとに行います。(ユーティリティ瞬間使用量削減のため)
- 9逆洗→バックフロー
- 逆洗液とエア(N2)で濾布の洗浄をします。逆洗は濾液ラインごとに分割して行います。(ユーティリティ瞬間使用量削減のため)
ライザーパイプの効果
乾燥
IHI-FUNDABACフィルタ
IHI-FUNDABACフィルタの場合、ケーキ層を通った圧空がケーキ中の液体をキャンドル内に随伴し、キャンドル内に残っていた濾液と共にライザーパイプ内を上昇してフィルタ外へ排出します。そのためキャンドル上部から下部まで均一に乾燥したケーキが排出可能となります。
円形キャンドルの従来型濾過機
従来型濾過機の場合、ライザーパイプがないためケーキ層を通った圧空は上部からショートパスし、下部のケーキはエレメント内に残った濾液と共に流失してしまいます。そのため乾燥ケーキ排出は不可能です。
逆洗・バックブロー
IHI-FUNDABACフィルタ
IHI-FUNDABACフィルタの場合、逆洗液をライザーパイプの容量+α程度投入し、その後すぐに圧空をライザーパイプ内へ送り込みます。逆洗液はエアリフト効果によりエレメント上部まで上昇し効果的な逆洗が行われます。
(ケーキ乾燥排出時においても、ライザーパイプと特殊なキャンドルピースの形状により、濾布が大きく動かされるため、効果的なケーキ排出が可能です。)
円形キャンドルの従来型濾過機
ライザーパイプのない従来型濾過機の場合、逆洗液をエレメント内に投入しても、それだけではエレメント上部まで逆洗液が注入されません。この後、圧空を送り込んでも、エレメント下部が洗浄されるだけであり、圧空も上部からショートパスしてしまい、効果的な逆洗ができません。
主な用途
- 有機化学工業
- テレフタル酸・フェノール樹脂・メラミン樹脂・PVC回収・鉱物油・ラテックス・ポリカーボネート・アミノ酸・紡糸溶液・合成ゴム・医薬品中間体・アセテートドープ・グリセリン・流動パラフィン・粗ジメチルホルムアミド・農薬中間体
- 無機化学工業
- 弗化水素酸・苦汁・珪酸ソーダ・シリコンウェハ研磨液・塩化第一鉄・メッキ液・水酸化アルミ水溶液・硫酸バリウム・燐酸液・圧延油・四塩化炭素・黒鉛スラリー・半導体エッチング液・廃フッ酸
- 食品工業
- ぶどう糖・ソルビトール・清酒もろみ・食油粗油・クエン酸溶液・食油脱色・食油脱ロウ・糖液・お茶・酒
- 環境・廃棄物関連
- トンネル集塵ファン・排煙脱硫装置吸収液・メチルメタクリル酸排水・塩ビ樹脂製造排水・含油排水