製造
生産センター 製造グループ 電子機械科 卒業
「高校時代、 技術指導の職人技に惚れ込んだ」腕が磨ける、防衛装備品製造の舞台


01
時間をかけて技術を高める、 防衛製品のものづくり
入社してから現在まで、防衛製品の組み立てや仕上げに携わっています。作業は徹底した温度・湿度管理がされた屋内で行われ、防衛関連の製品を扱うため、厳重なセキュリティ体制が敷かれています。備品も必要なものがすべて揃った環境で、さまざまな製品を製造しています。たとえば、自衛隊が背負う小型ロケット弾や、誘導弾ロケットモータなど、サイズも種類もさまざま。中間工程から最終組み立て工程まで携わることができ、部品が完成品になるまでを実際に手掛けられるのが、この仕事の醍醐味だと感じます。 組み立てスタッフは20人ほどで、技術が求められる職場です。防衛製品を扱っているだけに、アットホームな雰囲気の中にも、適度な緊張感があります。作業マニュアルは分かりやすくまとまっていますが、経験からくる勘やコツも重要です。経験豊富な先輩方が丁寧に指導してくれるので、どんな人でも時間をかけて技術を身につけられる仕事だと思います。 この仕事で最も大切なのは、指示された寸法通りにミスなく製品を仕上げること。各工程でダブルチェックを徹底し、不安がある場合は何度も確認を行います。多少時間がかかっても、納得いくまで粘り強く取り組むことが求められますが、自分の技術レベルを少しずつでも超えることを意識しながら、日々作業に取り組んでいます。
02
実際の発射を見られる機会も。 若手にもチャンスが多いことが特徴
以前、射撃試験に参加した経験があります。納品後の性能試験では、実際にロケット弾が発射され、着弾する様子を目の当たりにしました。その壮大なスケールに圧倒されたのを覚えています。それまで、自分が携わった製品が実際に活躍する場面を直接目にしたことはなかったため、この経験は、自分の仕事へのモチベーションや意識を一段と高める大きなきっかけとなりました。 また、試作段階の製品の試験に参加したこともあります。その際、試験中に発生した課題に対して、先輩方が臨機応変に対応し成功へと導いていく姿は非常に印象的でした。あの光景は今でも目に焼き付いており、私にとって憧れの姿でもあります。 非常に重要な試験でもあり、「若くしてこんな重要な場に携わってよいのだろうか」と感じることもありましたが、今振り返ると、あの経験は自分にとってとても貴重なものだったと実感しています。このような機会を若手にも積極的に与えてくれる環境には、感謝しています。

03
職場の橋渡し役になりたい。 幅広い技術を身につけられる環境
気づけば6年目を迎え、教える立場になる機会も増えてきました。職場には若い人が多く、経験を重ねた分だけ伝えられることも増えてきたと感じています。 振り返ると、私が入社を志すきっかけとなったのは、高校生のころに地元企業の協力で行われた技術指導の講習会でした。その講習会で、社員の方から卒業制作として取り組んでいた金属加工のロケットストーブ製作に必要な溶接技術を教えてもらいました。その方は、高校生である私たちの目線に立ち、勘やコツを交えながら、非常に分かりやすく説明してくれ、実演では見事な技術を披露し、その完成度の高さには圧倒されました。その姿に心から感銘を受け、「いつかこのような技術を身につけてものづくりに携わりたい」と強く思うようになりました。 その経験から、今では私自身も先輩と後輩の架け橋となり、風通しの良い働きやすい職場づくりに貢献したいと考えています。 また、趣味である車いじりにも、仕事で培った技術が役立っています。たとえば、自動車製造は通常レーン作業で同じことの繰り返しが多いですが、私たちの職場はほぼオーダーメイドに近いワンオフ製作が中心です。そのため、多くの技術や経験を身につけることができました。おかげで、ちょっとした車のメンテナンスなら、すっかりお手のものです。

休日・オフの過ごし方
趣味に没頭でき、 家族との時間も多く取れる地元の休日
オフの過ごし方としては、車で友人とドライブに出かけたり、家族と過ごしたりすることが多いです。また、連休や長期休暇を取りやすい環境なので、旅行に行く機会も多いですね。趣味の車いじりも楽しんでいます。工具の使い方や部品の組み付け作業などでは、仕事で培った経験が役立っています。

schedule
ある1日の流れ
8:30
出社、朝礼(ラジオ体操)
9:00
生産活動(作業)
12:30
昼休み(昼食)
13:30
生産活動(作業)
17:30
退社(業務状況により残業あり)