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宇宙から世界中の船を見つめる。
《衛星AIS情報の新活用》

地球の表面積の約7割を占める海。
そこは、世界の物流の9割以上を担う世界経済の動脈でもあります。
運航している世界中の船舶の動向を把握できれば、「海運物流の効率化」や「世界経済の状況把握」に大きく役立ちます。

IHIは、衛星AIS(船舶自動識別装置)情報を活用した「船舶の動向把握」に取り組んでいます。AISは、国際航海をしている300総トン以上の船舶と、そうでない500総トン以上のすべての船舶に搭載が義務付けられています。

AIS情報には船舶の識別番号、位置、速度、針路などが含まれ、船舶間で送受信することで、衝突回避などに使われてきました。2008年に、AIS受信機を搭載した衛星が打ち上げられ、宇宙からAIS信号を受信し、世界の全海洋上の船舶活動が把握できるようになりました。

衛星AIS情報を使った船舶の動向把握 衛星AIS情報を使った船舶の動向把握

しかし、一定のエリアに多くの船舶が存在する場合、高度数百kmの衛星では同時多数の信号受信による干渉が起こり、正確な位置情報が出せなくなるという課題がありました。そこで私たちは、独自のAIS受信システムを開発。従来の2倍の船舶捕捉率を実現しました。

従来の2倍の船舶捕捉率を実現 従来の2倍の船舶捕捉率を実現

また、IHIは「AIS信号を発信しない船舶」の捕捉にも取り組んでいます。
例えば、漁船は自分の好漁場を他船に知られないために、AIS信号の停波が認められています。また、意図的に信号を切る不審船も存在します。そこで私たちは、画像分析技術を駆使して衛星レーダーで船舶を検出する技術を開発。AIS情報と組み合わせることで、より多くの船舶の捕捉と正確な位置情報を出すことが可能になりました。

今後は、AIS情報をビッグデータ分析して、港湾の混雑具合を予測。海運物流の効率化につなげられます。

島国である日本は、海洋資源の維持、島しょの安全保障などで、今後、海洋状況把握がますます重要になってきます。

だからIHIは、今日も、宇宙から世界の海を見つめています。

※もっと詳しく知りたい方は、こちらから
【宇宙から船を追う】

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