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技術職

宗村 宏晃

舶用事業部
デジタルグリーン推進部技術グループ
2019年入社
海事科学研究科マリンエンジニアリング専攻課程修了

MY
VISION 一人ひとりの未来

大好きな海と地球のために
先端科学技術を駆使したい。

海洋や地球環境に貢献したい

海辺の町で育ったこともあり、子供の頃から海や船が大好きでした。そこで、進学に際しても、理工学と社会科学の学際的視点で、海の諸問題の解決を図る海事科学を専攻。学部卒業後も、さらに学びを深めたいと研究科に進み、特にマリンエンジニアリングにおける流体挙動の画像解析研究に打ち込んできました。就職に際しては「学んできたことを活かして海や地球環境に貢献したい」、という思いで企業研究を進めました。その中で、温室効果ガス(GHG:GreenHouse Gas )を排出しない『ゼロエミッション船』のR&Dを進めている点に惹かれて、IHI原動機を志望しました。入社してから3年間、漁船や給油船向けのエンジンプラントの設計や取りまとめを担当。ここで、自分の中でエンジンや船舶の基盤を形成することができました。そして2022年から、現在の電気推進プラントの設計・とりまとめの業務に就いています。

国際間連携の難しさを実感

従来の船舶は、大きなメインエンジンを中心に、発電用エンジン2台を搭載した構造が多く、それらが大きなスペースを占領していました。エンジンの設置場所が限定されるので、船内設計レイアウトも自ずと制限されていたのです。一方、電気化されれば、より自在な船内レイアウトが可能になります。そして何よりも、CO2、NOx、SOx、煤煙など、環境に影響を与える要素を排除したゼロエミッション化が実現するのです。さらに、騒音や振動なども抑制されるので、乗組員の日々の労働環境も向上。寄港地周辺の環境改善にも貢献することもできます。現在取り組んでいる案件は、海外製の発電機を搭載しますので、言語はもちろん商習慣やビジネス文化の違う中でのコミュニケーションは、困難な点もあります。しかし、「主張すべき点は、しっかり主張する」という押し出しを意識して、気合いで取り組んでいます(笑)。

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憧れのエンジンづくりに挑戦したかった。

さまざまな技術領域を統括して

従来の配電盤は交流電源で動作していましたが、今回採用の海外製発電機の配電盤は直流で動作します。確かに、船の電気化の中でバッテリーから供給される直流電流を、そのまま活かした方が合理的なのは確かです。今後とも、新たな技術トレンドをとらえた知見やノウハウを蓄積していきたいですね。また、2ヶ月ほど造船所に出向いて船の完成を監督する役割を担うこともあります。船主様や乗組員さん達の視点による要望や評価にも、「臨機応変」を合い言葉に柔軟な対応力を発揮したいと思います。現場のリアルな声を、さらなる開発ベースにフィードバックしていきたいのです。今後、周辺部品サプライヤーなど海外エンジニアとの交流が増えていくことが予想されますので、さらなる英語力アップが当面の目標です。船は、さまざまな技術専門分野のプロが結集して、初めて完成するものです。自分の得意分野をさらに深耕しながら、将来的には各技術部門をまとめ上げながら、確かな方向性を指し示す美しいハーモニーに仕上げるーーそんなコンダクター的な役割を担っていきたい、と考えています。

休日の過ごし方

休日の過ごし方

妻も私もアウトドアが共通の趣味。勤務地が群馬県太田市なので、ちょっと足を延ばせば豊かな自然が楽しめます。オフタイムには山登りやりキャンプ、釣りなどを楽しみながら、四季の移ろいをエンジョイしています。