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技術職

成勢 弘城

技術センター 技術開発部
基礎技術グループ
2021年入社
工学研究科機械工学専攻課程修了

MY
VISION 一人ひとりの未来

前人未踏の難題解決を
明日のエネルギー源に。

技術で社会課題解決の
最前線を担いたい

学部時代は「よさこいサークル」に参加。メンバーをまとめたり、周囲の人たちへの影響に配慮したり……、チームワークづくりの難しさを実感しました。研究科では尊敬できる指導者の下、航空機用エンジンのインテーク空力性能・インレットディストーションの解析に打ち込みました。じっくり考え、それにしたがって自由にテーマを追求する時間と環境に恵まれ、そこで得たものが現在も自分の仕事への取り組み方の核になっています。当社の母体であるIHIは、水戸藩が石川島に創設した造船所を起源としており、江戸時代から技術の最先端を牽引してきた歴史を誇っています。重工業で、常に社会の発展に貢献してきた風土に惹かれて、インターンシップに参加。そこで研究開発への姿勢や、幅広く業際的な知見やノウハウを集積して、さらに新しい技術を生み出している文化に魅力を感じ「自分もその一員として、成長していきたい」という想いが、膨らんでいきました。「そんなR&Dの一翼を担うことで、さまざまな社会課題解決を進めていきたい」というのが、最大の志望動機です。

地球環境保全に貢献する誇りと喜び

入社以来、技術センター技術開発部基礎技術グループに所属しています。ここは、新技術の研究開発と製品開発における技術サポートを行う部門です。新技術開発の基盤となる技術は非常に守備範囲が広く、燃料や燃焼、構造や材料、振動・騒音などのノイズから、相対運動の中で互いに影響を及ぼしあう二つの表面間の現象(潤滑、摩擦、摩耗、焼付)や軸受設計などに関わるトライポロジー等々へと及びます。その中で私は、エンジン実機を用いたエンジン試験と、数値計算を両輪として、新技術開発と製品利用を検討しています。もちろん、モノづくりには試作によるトライ&エラーも大切です。一方、シミュレーションであらかじめ仮想的な検証を行うことで、試作の回数や期間、コストを圧縮。より優れた製品を早く、経済効率良く生み出すことができるのです。現在、アンモニア燃料エンジンの開発に携わっていますが、CO2を排出しないので環境負荷を低減し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する意義を実感。明日の地球環境にダイレクトに貢献しているプライドが、仕事の推進力ともなっています。

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憧れのエンジンづくりに挑戦したかった。

世界初のアンモニアエンジン船を目指して

ゼロエミッションが叫ばれる中で、アンモニアエンジンに注力する私たちは、目下、世界に先駆けてアンモニア燃料エンジンを搭載した船の竣工を目指して、さまざまな企業間連携を深めながら、研究開発を進行。本プロジェクトは、国際的にも注目を集めるものとなっています。私は入社以来、特にアンモニア試作機の運転設備検討や施工工事を担当してきました。航空機用エンジンナセルの流体現象に着目した研究をしてきた私自身、入社当初はエンジンを熟知していたわけではありません。また、エンジンメーカーである当社にとっても、アンモニアエンジンは初挑戦の領域。それだけに、日々新たな発見や課題が生まれてきます。しかし、そんな先駆者だからこそ直面する難題が、技術者としてのやりがいでもあるのです。性能やスペックはもちろん、筐体や部品ひとつ一つの素材の耐アンモニア性やアンモニアそれ自体の取り扱い方や人体への影響など……、初めて検討する課題も山積です。さまざまな知見蓄積のために、関係会社相互が協力して実験を重ねながら、共同開発を進めています。毎日の活動の中で、入社動機でもあった「社会課題の解決」に、近づいている実感があります。

休日の過ごし方

休日の過ごし方

仕事の課題や思考から解放され、気持ちを解き放って明日の鋭気につなげるために、オフは家にとじこもらないよう心掛けています。大学時代の友人達とアウトドアに出かけるなど、活動的な過ごし方でエンジョイしています。