秋田県・秋田中央道路整備工事向け大型シールド掘進機がIHI愛知工場で完成 ~愛称は「ほりたんぽ君」に決定~
石川島播磨重工(IHI)が昨年、大成建設JVから受注していた秋田県・秋田中央道路整備工事向け大型の泥水式シールド掘進機(直径:12.4m。以下「シールド掘進機」)が、このほどIHI愛知工場(愛知県知多市)にて完成しました。現地への搬入開始は本年夏頃の予定です。なお、秋田県が行った一般公募により、同シールド掘進機の愛称は「ほりたんぽ君」に決定しました。同シールド掘進機が、秋田名物「きりたんぽ」のような筒型の形状をしながら「掘り」進んでいくことから命名されたものです。
同シールド掘進機は、秋田自動車道・秋田中央インターチェンジから国道7号線・臨海十字路に至る全長8.4kmの地域高規格道路の内、整備区間となっている秋田中央道路整備工事(延長2,550m)の中で、秋田市都心部のトンネル掘削に使用されるもので、JR秋田駅東側から同駅下をくぐり、千秋公園お堀下までの681.5mを掘削し、開削工事部に出て207mを水平移動した後、842.5mを再掘削するものです。
秋田中央道路は、平成19年の秋田国体開催に向けて、JR秋田駅東西間の慢性的な交通渋滞の緩和、および都心部と高速交通拠点のアクセス機能向上等を目的に整備されるもので、首都圏・関西地区・中部地区以外では初めて、シールド掘進機を使用した大規模な都市土木工事となります。
IHIは上記シールド掘進機以外にも、2002年5月に中国・上海市地下鉄M8号線トンネル建設工事用に海外向け初となるDOT(2連式)シールド掘進機(以下「DOTシールド」)1基を、昨年4月にも同じく中国・上海市地下鉄L4号線トンネル建設工事用DOTシールド3基を受注するなど、国内外向けシールド掘進機の好調な受注が続いています。
IHIは今後も、国内外向け各種シールド掘進機のよりいっそうの拡販を図るべく、積極的な営業活動を展開していきます。
今回完成した秋田中央道路整備工事向け
大型シールド掘進機「ほりたんぽ君」