米国最大のLNG受入ターミナルを受注 ~米国で20数年ぶりとなるLNG基地~
石川島播磨重工(IHI)は、このほど、米国の電力会社センプラ・エナジー社から米大手エンジニアリング会社アーカー・クバナー社(※)(Aker Kvaerner Inc.以下AK社)と共同でLNG(天然ガス)の受入ターミナル(基地)の設計・調達・建設業務を請け負うEPC契約を約500億円で受注しました。
今回、受注したLNGターミナルは米国ルイジアナ州ハックベリー近郊に建設されるもので、米国内で最大となる16万キロリットルのLNGタンクを3基有し、最大15億立方フィート/日のLNG(年間LNG受入量:700万トン~1000万トン)を米国国内に供給します。本設備の運転開始は、2008年の予定です。米国における新設のLNG受入ターミナルの建設は、1980年代初頭にいくつかの受入ターミナルが建設されてから20数年ぶりとなります。
米国では、近年LNGの需要が高まっており、いくつかの新規LNG受入ターミナルの建設が計画されており、IHIは2004年6月に北米におけるLNG受入ターミナルおよびLNGタンクの案件にAK社と共同で取り組む業務提携を締結しました。今回の受注は提携後、初の共同受注となります。
IHIは、日本国内では多数のLNG受入ターミナルの建設実績を有しており、海外でも2000年以降、インド、メキシコ、台湾などのLNG受入ターミナルを受注しています。今後、これまでの実績を足掛かりに、需要が拡大する海外向けLNG受入ターミナルへの積極的な営業展開を図っていきます。
※ アーカー・クバナー社(Aker Kvaerner Inc.):
本社ノルウェーのアーカー・クバナー社(Aker Kvaerner ASA)傘下の総合エンジニアリング会社であり、同グループの米国における石油・化学関連のエンジニアリング拠点。同グループは海洋開発設備、石油化学プラント、発電プラント、海洋土木、鉱工業設備など幅広い範囲で事業を展開している。特にLNG関連の海洋開発設備に豊富な実績をもつ。