世界最小クラスの自動車用ターボチャージャを開発~ダイハツ工業主力軽自動車タント、ムーヴ、ミラ向けに納入を開始~
IHIは、このたび、従来製品より20%の小型化を実現した世界最小クラスのターボチャージャ「RHF25」を開発し、国内軽自動車シェアトップのダイハツ工業株式会社 (以下ダイハツ、社長:箕浦輝幸、所在地:大阪府池田市)向けに納入を開始しました。RHF25は、タント、ムーヴ、ミラなどのダイハツの主力軽自動車の上級グレード車に搭載され、10万台/年の供給を予定しています。
このたび、ダイハツ向けに納入が決定したRHF25は、軽量・コンパクト・高性能をコンセプトに開発が進められ、部品数も従来の製品に比べ、大幅に削減されております。また、IHIが得意とする空気力学などを活かし、ひと回り大きな従来製品と同等の性能を実現した上で、ターボチャージャの課題であるレスポンス性の向上も同時に実現しました。
現在、ヨーロッパやアメリカなどを中心に、世界各地で、排ガス規制や燃費規制が、いっそう厳しくなっており、排ガスの削減、燃費向上といった点で、ターボチャージャは自動車に必要不可欠なものとなっております。また、現在世界中で低価格車のニーズが拡大しており、小型のターボチャージャの需要は、ますます拡大していく見通しです。
IHIは、今後、RHF25を戦略商品と位置付け、国内軽自動車向けシェアの拡大はもちろん、世界で市場が期待できる低価格車向けのシェアも確保すべく、積極的な受注活動を行っていき、世界シェアで、現在の第3位グループから、第2位を目指していきます。
自動車用ターボチャージャ「RHF25」/「RHF25」が搭載されているダイハツ「タント カスタム」