インド向け石油精製用大型リアクタ1基を出荷
株式会社IHIは、インド向け石油精製用大型VGO(ヴァキュームガスオイル・減圧軽油、長さ 45.5m、内径 5.7m、重量 1050t)リアクタ1基を完成させ、横浜第一工場(横浜市磯子区、工場長:朝倉一郎、以下、横1工場)の岸壁から出荷しました。
本リアクタは、インドの民間石油化学最大手であるリライアンス インダストリーズ(Reliance Industries Limited)が同国グジャラート州ジャムナガル(ボンベイから北西へ約500km)に建設中の製油所向けで、2005年12月大手エンジニアリング会社であるベクテル(BECHTEL FRANCE S.A)からリアクタの設計・材料調達・製作を含めたFOB横浜第一工場(本船渡し)で受注したものです。
本プラントの生産能力は日産 58万バレル、運開は2008年12月の予定です。精製後はガソリン・軽油として使用されます。
近年、中国・東南アジアなどでは石油化学製品の需要が急増しており、中東、中国、東南アジアなどで石油化学分野の大型製造プラント建設が多数計画されています。それらの大型プラントのメインとなるリアクタも製品重量が1000t級と大型化していることから、横1工場では最新管板深穴加工機の導入等で工期短縮を図り、自社で一貫製作できる体制を整え、競合他社へ対する差別化を実施。現在、サウジアラビア、イラン、インド、スペイン、ブラジル、アルジェリア向けに石油精製及び化学プラント用リアクタを連続製造中であり、今後も豊富な納入実績、世界最大規模のリアクタ工場設備に裏づけされた技術をベースに、年間100億円を目標に大型リアクタ案件の受注に積極的に取り組んでいきます。
※1 リライアンス インダストリーズ(Reliance Industries Limited)
会 長:アンバニ氏 (Mr.Dhirubhai H. Ambani)
本 社:ムンバイ