豪州鉱山会社向け大型ガスタービン発電設備の整備工事を受注
IHIは、オーストラリアの鉱業会社リオティントグループと、大型ガスタービン発電設備の整備工事に関する基本契約を締結しました。
本契約は、当社が同グループの鉱山会社Hamersley Iron Pty. Ltd.(以下、ハマスレー社)から受注・納入した出力4万kWの大型ガスタービン「LM6000」7基(3基が稼働中、4基は今春以後順次完成予定)を対象とし、当社のオーストラリア現地法人であるIHI Engineering Australia Pty. Ltd.(以下、IEA)が、リオティントグループの設備管理会社であるPilbara Iron Pty. Ltd.(以下、ピルバラ社)と契約を結んだもので、ガスタービンの高温部交換やオーバーホールなどの整備工事等を実施するものです。
当社は、2009年5月に、「LM6000」の整備工事専用運転試験設備を呉第二工場(広島県呉市)に新設し、オーバーホールなどの整備作業を実施した後の出力・温度・圧力・振動など、「LM6000」の各種運転状態を計測して出荷することが可能となりました。これにより、整備作業から運転試験までを国内で一貫して行うことができ、コスト削減および納期短縮を実現しています。
当社では、今後、海外におけるサポート体制を充実させ、オセアニアのみでなく東南アジア、北米などにおけるガスタービン整備事業の拡大を目指し、国内外で営業活動を強化していきます。
ハマスレー社(Hamersley Iron Pty. Ltd.)
本 社:西オーストラリア州パース
ピルバラ社(Pilbara Iron Pty. Ltd.)
本 社:西オーストラリア州パース
※「LM6000」ガスタービン発電設備・・・B747などの大型旅客機に搭載されているGE社のジェットエンジン「CF6-80C2」を発電用に転用したもので、現在実用化されている4万kW級のガスタービンのなかで、世界最高レベルの性能を発揮する高効率ガスタービン。

同グループ向けガスタービン発電設備