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航空・宇宙・防衛

固定翼哨戒機「P-1」用「F7-IHI-10」ターボファン・エンジンを初出荷 ~22年ぶりの国産開発による量産エンジンの出荷~

 IHIは,12月16日,海上自衛隊が運用を行う固定翼哨戒機「P-1」用エンジン「F7-IHI-10」の量産型初号機を防衛省に出荷しました。本エンジンは,現在,航空自衛隊が運用している中等練習機「T-4」用エンジン「F3-IHI-30」以来,22年ぶりの国産開発による量産ターボファン・エンジンとなります。

 本エンジンは,エンジン入口径約1.4m,長さ約2.7m,推力約6t,バイパス比(*1)約8と世界トップレベルの低燃費と低騒音を実現した高バイパス比2軸式ターボファン・エンジンです。本エンジンは,現在,海上自衛隊が運用している固定翼哨戒機「P-3C」の後継機として開発中の「P-1」に4台搭載されます。「P-1」は,海上自衛隊としては初となる,国産開発ターボファン・エンジン搭載機となります。

 本エンジンの開発は,防衛省技術研究本部を中心に行われ,IHIも開発当初から参加し,国産開発を支援してきました。本エンジンの開発にあたり,防衛省の指導の下,最新の設計技術を導入し,低燃費・低騒音・低NOxと環境に配慮した設計を実現しました。また,エンジンの制御には電子制御装置を採用しており,高い信頼性・耐久性・整備性を有したエンジンとなっています。

 今後,IHIは,確実なエンジン生産・納入を通して,防衛省の期待に応えていくともに,高い品質を確保した製品の提供および十分な支援を行っていきます。

(*1) バイパス比:ジェットエンジンのファンのみを通過し,圧縮機,燃焼器に吸い込まれない空気量と圧縮機,燃焼器に吸い込まれる空気量との比率。
           バイパス比が高いほど亜音速飛行時の燃料消費量が少なくなる。

以  上




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