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内航電気推進船「第十いづみ丸」の引渡し ~電気推進船として初となる液化ガス船の引渡し~

株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド(所在地:東京都港区、社長:蔵原 成実、以下IHIMU)は、10月28日(木)、電気推進液化ガス運搬船「第十いづみ丸」を完成、前畑造船株式会社(所在地:長崎県佐世保市、社長:田頭 愼一)において、日本ガスライン株式会社(所在地:愛媛県松山市、社長:石﨑 正史)および独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に引き渡しました。
IHIMUは、平成19年に内航海運向けに、船内の発電機から供給される電力で推進モータを駆動する電気推進船の1番船「新衛丸」の竣工を皮切りに、本船も含めて13隻の電気推進船を完工させています。また、本船は内航電気推進船として初めての液化ガス船となっています。
これらの内航電気推進船では、VLCCなどの外航大型船で培った船型開発技術と、二重反転プロペラを装備することで従来の一枚プロペラによる回転流として損失していたエネルギーを反転するもう一枚のプロペラで回収することで大幅な推進効率向上を実現させました。
これらの内航電気推進船建造を通して、従来船に比べてCO2やNOxの排出量が少なく「環境に優しい」と共に、「低燃費」、「優れた操縦性能」および「船内の静粛性が高い」という特質をもった船を実現し、内航海運の近代化に貢献してきました。また、推進用電動モータ2基を搭載し、二重反転プロペラに至るまで独立した2系統の推進システムとしているため、どちらか1系統が故障しても運航が継続できる信頼性の高いシステムとなっています。就航後、「第十いづみ丸」は、主として、燃料用液化ガス輸送に従事します。
IHIMUは、今後も、環境保全および内航海運の活性化に寄与する電気推進方式の次世代内航船建造を積極的に行っていきます。

<日本ガスライン株式会社殿向け電気推進液化ガス運搬船の要目>
船種            : 液化ガス運搬船
垂線間長×幅×深さ  : 65.00m× 11.60m× 4.90m
総トン数          : 749トン
航海速力         : 12.85ノット
主発電機         : 530kW× 3台
推進システム      : 推進装置 インバータ制御電動モータ 550kW×2基
二重反転プロペラ 1式
進水            : 平成22年 7月29日
引渡            : 平成22年10月28日


第十いづみ丸

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