2014年 社長年頭挨拶(要旨)
当社社長 斎藤 保の新年挨拶を仕事始めの1月6日朝、IHIグループ全従業員向けに行いました。挨拶の要旨は以下のとおりです。
今年は、さらなるグローバルな成長への加速の年
【グローバルな成長の加速~3つの「つなぐ」と「三現主義」の実現~ 】
昨年は、2020年の東京オリンピックの決定、あるいは当社が関わったイプシロンロケットの打ち上げ成功が全国のマスコミに報じられるなど、当社を取り囲む身近な社会にも明るい話題が多かった年だった。
とはいえ、日本経済は、まだ期待先行の域を出てはいない。今年はデフレ脱却に向けて正念場になる年である。同様に、「成長」を「グループ経営方針2013」のキーワードに掲げたIHIグループにとっても、今年は重要な年になる。先行きの予測が困難な時代にあって、グローバルな成長を確実に達成するためには、計画した施策を素早く実行し、次のステップにフィードバックしながら進める姿勢が重要となる。これを一丸となり繰り返していくことで、今年はIHIグループが「成長」に向けて加速する年としたい。具体的には、
1.受注の確保
2.コスト競争力の強化
3.「グループ経営方針2013」で掲げた3つの「つなぐ」の実現
○既存事業間および既存事業と周辺事業を「つなぐ」
○製品・サービスとICTを「つなぐ」
○グローバル市場とIHIグループをつなぐ
そのためには、社員全員が自らの職場レベル・業務レベルで、「つなぐ」を見据え、考え、周囲の人とコミュニケーションを図っていくことが大切となる。個々の前向きな強い意志が周囲に伝わり、相互の関わりが活性化することで、個人と密接な連携を持った組織が生まれる。良いコミュニケーションは個人を成長させるだけでなく、組織としての「成長」につながっていくものである。また、各現場のフロントラインにいる人が、現場・現物・現実による「三現主義」を徹底し、強い意志を持って迅速に施策を実行することが、IHIグループの成長実現には不可欠である。
【「夢」の実現 】
IHIグループのコーポレートメッセージ「Realize your dreams」で私たちは、「ものづくりを通じた技術力で人々の夢を叶える集団であり続ける」、と世界に発信した。夢というのは、人間に“力”を与えてくれる重要な要素である。世界の人々が見る夢を実現することは、IHIの経営理念である「技術をもって社会の発展に貢献する」ことであり、その結果、世界中の方々に喜んでいただけたなら、それが私たちの活力の源泉となり得ると考える。新年にあたり、家族とともに、夢を持って新たな一年を始められたことと思う。その夢を叶えるよう、そして世界の人々の夢を叶えるよう、今年も全員で力を合わせていこう。
最後に、安全と健康が企業活動の大前提である。皆さんとご家族の健康を祈念するとともに、安全で事故のない職場づくりに取り組んでいく。