プレスリリース
航空・宇宙・防衛
国内初となる航空機エンジン用複合材部品の専門工場を2拠点に新設
~IHI相馬事業所とIHIエアロスペース富岡事業所にて,航空機エンジン用複合材の生産能力を増強~
IHIは,このたび,相馬事業所(福島県相馬市)とIHIエアロスペース(以下IA,社長:木内重基,本社:東京都江東区)の富岡事業所(群馬県富岡市)に,国内では初となる航空機エンジン用複合材部品の専用工場を新設します。相馬事業所の新工場(以下SGV新棟)では,エアバス社が開発を進めている次世代航空機「A320neo」に搭載される航空機エンジン「PW1100G-JM」向けの構造案内翼(以下,SGV:Structural Guide Vane)を製造します。IA富岡事業所の新工場(以下,第3工場)では,「PW1100G-JM」などのファンケースを製造します。
新工場の概要は,以下の通りとなります。
SGV新棟 | IA第3工場 | |
延床面積 | 約6,000㎡(2階建) | 約5,200㎡(平屋) |
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建設開始 | 2015年上期 | 2013年上期 |
完成予定 | 2016年上期 | 2014年上期 |
生産開始時期 | 2016年下期 | 2014年下期 |
生産品目 | PW1100G-JM向けSGV | PW1100G-JM向けファンケース等 |
両工場は,IHIとしては初となる複合材部品の専門工場で,複合材の積層・切断から成形,接着,塗装といった工程を1つのラインで行います。これにより,通常,量産化が難しいとされていた,複合材部品のリードタイムを大幅に短縮し,量産化を可能としました。
IHIでは,今後も,航空機エンジン向けに,新素材や新技術を開発し,航空機エンジンの燃費改善に貢献するとともに,航空機エンジン事業を通して,安全で快適な航空機の運航に貢献していきます。

提供:一般財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC)