70~110席クラスのリージョナルジェット機用民間航空機エンジン「CF34」向けモジュールの累計出荷台数4,000台達成
IHIは,このたび,70~110席クラスのリージョナルジェット機(地域間航空機)に搭載されている民間航空機エンジン「CF34」のモジュール累計出荷台数4,000台を達成しました。IHIでは,「CF34」の累計出荷台数4,000台を記念し,8月29日(金)に,民間航空機エンジンの主力工場のひとつである瑞穂工場(東京都西多摩郡瑞穂町)にて記念式典を行いました。
「CF34」は,GE社(米)が中心となり開発,設計,製造を行っている民間航空機エンジンで,IHIは「CF34-8」シリーズと「CF34-10」シリーズにエンジン全体の約30%のシェアで参画しており,低圧タービンモジュール,高圧コンプレッサ後段部分,シャフトなどエンジンの主要部位を担当しています。
「CF34-8」シリーズは、70人~100人乗りクラスの民間航空機用に開発された航空機エンジンで,2001年から商業運航を開始し、Bombardier社(加)の「CRJ700/900/1000」やEmbraer社(伯)の「ERJ170/175」に独占搭載されています。
「CF34-10」シリーズは、80人~110人乗りクラスの民間航空機用に開発された航空機エンジンで,2005年から商業運航を開始し,Embraer社(伯)の「ERJ190/195」,Comac社(中)の「ARJ21」に独占搭載されています。
また,IHIでは新製エンジンの開発・設計・製造で培った総合エンジニア力を活用し,これらの民間航空機エンジンの整備も手掛けており,開発・設計・製造からアフターサービスまで一貫したサービスを提供しています。
IHIでは,今後も,様々な民間航空機エンジンのプログラムを通して,世界中の航空機の安全な運航を支えていきます。
CF34概要
CF34-8シリーズ | CF34-10シリーズ | |
推力 | 14,500 lb | 20,000 lb |
---|---|---|
バイパス比 | 5 | 5.4 |
運航開始時期 | 2001年 | 2005年 |
IHI参画シェア | 約30% | |
IHI担当部位 | 低圧タービンモジュール,高圧コンプレッサ後段部分,シャフト |

