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社会基盤

中国 Wisonグループ向け浮体式LNG受け入れ・再ガス化設備用「IHI-SPB」タンクを受注
~日本独自の技術、浮体LNG貯蔵設備に初めて採用~

 株式会社IHI(以下IHI)は、このたび、中国最大の民間EPCコントラクターであるWisonグループ(本社:上海、以下Wison社)から、浮体式LNG受け入れ・再ガス化設備(FSRU:Floating Storage and Regas Unit)に搭載する「IHI-SPB」LNGタンク2基を受注いたしました。当社愛知工場(所在地:愛知県知多市)で製作し、2015年後半にWison社の南通造船所(所在地:中国江蘇省南通市)に引き渡す予定です。

 今回受注したタンクは貯蔵能力25,000m3(12,500m3 x 2基)で、Wison社がベルギーの海運・海洋オペレータ、Exmar社(本社:アントワープ)とコロンビアの石油・ガスの探鉱・生産会社であるPacific Rubiales Energy社の企業共同体(JV)からWison社が受注しているFSRUに搭載するものです。クリーンエネルギーとして、また価格競争力に優れたエネルギーとして益々需要の高まるLNGを需要地に供給する際の基地として使用されます。

 洋上で使用されるLNG貯蔵技術には、対抗するものとしてモス型(ノルウェー)とメンブレン型(仏)がありますが、「IHI-SPB」(Self-supporting, Prismatic shape, IMO type B: SPB )タンクは、IHIグループが開発した日本独自の技術で、
①「タンク内部に隔壁を配置することによりスロッシングと呼ばれるタンク内でのLNGの大きな動揺が発生しない。」
②「浮体の貨物艙にタンクを格納できることから、甲板上に突起物が無い。」
等の優位性を有しています。
甲板上にプラントを設置する必要があり、洋上での長期間の連続使用を求められる浮体式のLNG貯蔵設備には、「IHI-SPB」タンクの持つ堅牢性が最も適した技術であると考えます。

 IHIでは愛知工場に、SPBタンクに用いるアルミ材の自動化製造設備を導入しており、来るSPBタンクの大きな需要に対応します。

 IHIは、「IHI-SPBタンク」を中心とする技術力で世界の海洋エネルギー事業に貢献していきます。



FSRUとほぼ同型の浮体
FSRUとほぼ同型の浮体

(Wison社提供)

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