舶用脱硝装置(SCR)結合のディーゼル機関に関する鑑定書を取得
~IMOが定めるNOx 3次規制値に適合~
株式会社IHI(本社:東京都江東区/社長:斎藤保,以下「IHI」)の子会社である新潟原動機株式会社(本社:東京都千代田区/社長:犀川淳一,以下「NPS」)は,選択触媒還元方式脱硝装置(Selective Catalytic Reduction,以下「SCR」)と28AHX型舶用中速ディーゼル機関を結合した鑑定試験を実施し,国際海事機関(以下「IMO」)のNOx 3次規制値(規制内容:1次規制に対して80%以上のNOxを削減)を満足することを証明する鑑定書を, 8月7日に一般財団法人日本海事協会より取得しました。
NPSでは,1995年に納入した舶用主機用SCRが現在も稼動しており,この実績も踏まえ,各型のディーゼル機関とSCR装置を結合した状態での認証を今後も展開し,2016年から指定海域で施行されるIMOのNOx 3次規制に対応したSCRの生産体制を順次整えていく予定です。
なお,NPSでは550~6,600kWの舶用ディーゼルエンジンに対応したSCRのラインナップを整えていますので,推進用主機,発電用補機の別を問わず,対応が可能です。また,本SCRの開発においては,国土交通省主導のもと,2007年度から2011年度まで日本財団の助成を受けて日本舶用工業会が実施した,「スーパークリーンマリンディーゼルの研究開発」の一環でNPSが研究を実施した,コンパクト化等の技術と知見を取り入れております。