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プレスリリース
資源・エネルギー・環境 研究開発

磁気軸受式100kW級バイナリー発電装置でVerdicorpとOEM契約
~エンジン排熱や産業排熱を有効利用、地熱にも適用~

 IHIとIHIの100%子会社であるIHIプラント建設株式会社(以下、IPC)は、このたび、バイナリー発電装置(有機ランキンサイクルシステム)で多数実績のあるVerdicorp(以下、V社)とOEM契約を締結しました。
本契約により、IHIグループは、米国・欧州を中心に多くの販売実績がある信頼性の高いV社独自開発のバイナリー発電装置について、日本での独占販売および、東南アジアなどでの販売権利を得ました。
今後、実プラントの性能確認テストを行った後、2015年3月に販売を開始する予定で、3年間で20台の販売を目指します。

 バイナリー発電装置は、本年5月20日に施行された電気事業法施行規制の改正により、これまで100℃未満となっていた熱源温度条件が、撤廃されたことで、ディーゼル・ガスエンジンの排熱、ごみ焼却プラントや化学プラントのプロセス熱や排温水など、これまで活用できていなかった100℃以上の低温熱源を利用して発電することが可能となることから、今後、需要の増大が見込まれています。また、バイオマス、地熱などの再生可能エネルギーの分野においても、今後、市場拡大が期待されます。

 IHIグループでは、これまで数多くのエンジン発電プラント、焼却炉や各種プラントの設計エンジニアリング、建設、保守・メンテナンスを行ってきた実績を有していることから、これまでの経験を活用し、V社製のバイナリー発電装置を用いて、お客様にとって最適な排熱発電システムを提案し、排熱エネルギーを資源として有効利用できるシステムの提供を行っていきます。

 また、IHIとV社では、さらに低温で作動可能なバイナリー発電装置の共同開発を進め、広いニーズに応える製品ラインナップを構築していきます。


100kW級バイナリー発電装置の特長

発電機本体は、磁気軸受の採用により摺動部がなく、かつオイルフリーで、作動媒体の劣化や補充が必要ない
作動媒体は有機不活性ガスを用いており、不燃、無毒で安全性が高い
作動媒体温度が250℃未満で、ボイラ・タービン主任技士の選任が不要

主な仕様

・最大出力

100kW以上(NET)
※出力値は、熱源、冷却源により変わります。
・作動媒体 HFC-245fa(フルオロカーボン)
・熱源温度 120℃~150℃
・系統連系機能 有り(低圧連系)

◆IHIプラント建設株式会社(http://www.ipc-ihi.co.jp/

所在地 東京都江東区豊洲3-1-1
代表取締役社長 小林 望
事業内容 各種エネルギープラント設備、産業用機械設備、再生エネルギー(太陽光など)設備の設計・据付・修理など

◆Verdicorp(ベルデコープ社 http://verdicorp.com/

所在地 4030 N Monroe Street, Tallahassee, FL 32303 USA
代表者     Mr. Ron Conry
事業内容

磁気軸受式タービン発電機を用いた有機ランキンサイクルシステムにより、排熱と再生可能エネルギーの有効利用
ソリューション提供

◆Verdicorp Australia PTY. LTD., (ベルデコープ社の実質的事業会社)

所在地 144 Colchester Road, Bayswater North, Victoria, Australia, 3153
代表者 Mr. Ruediger Rudischhauser

パッケージイメージ
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