豪州独立系発電事業者向け大型ガスタービン発電設備を受注
~コンバインドサイクル1式含む,航空機エンジン転用型ガスタービン3基~
株式会社IHI(本社:東京都江東区/社長:斎藤保,以下「IHI」)は,このたび,当社のオーストラリア現地法人であるIHI Engineering Australia Pty. Ltd.(本社:オーストラリア ニューサウスウェールズ州)と共同で,カナダTransAlta社の100%子会社である TransAlta Energy Australia(本社:オーストラリア 西オーストラリア州,以下「TEA社」)から,「LM6000」※1 ガスタービン2基からなるコンバインドサイクルおよび1基によるシンプルサイクル発電設備を設計・調達・建設業務を請負うフルターンキーにて受注しました。
本ガスタービン発電設備は,西オーストラリア州北部のPort Hedland地区に建設されるものです。TEA社と長期電力購入契約を締結した Horizon Power(本社:オーストラリア 西オーストリア州)およびThe Pilbara Infrastructure Pty Ltd.(本社:オーストラリア 西オーストラリア州, Fortescue Metals Group社の100%子会社)を通じて,西オーストラリア州一帯に電力が供給されます。
地球環境問題への関心が世界的な高まりを見せる中,石油や石炭に比べてCO₂排出量が大幅に少ない天然ガスを燃料とする,ガスタービンを用いた発電設備に注目が集まっています。今回受注した発電設備の中心機器である「LM6000」は,IHIの発電用ガスタービンラインナップの中でも最大の出力と高効率を誇る航空転用型ガスタービンです。
今回の受注により,IHIの国内外における「LM6000」の累計受注実績は76基となり,海外での受注は30基,そのうち,16基がオーストラリア地域での受注となります。
IHIは,今後もオーストラリア,東南アジアなどをガスタービン発電設備の注力市場として,積極的に営業活動を展開していく方針です。
- 1. 「LM6000」:B747などの大型旅客機に搭載されているGE社のジェットエンジン「CF6-80C2」を発電用に転用したもので,現在実用化されている40MW級ガスタービンの中で,世界最高レベルの性能を発揮する高効率ガスタービン
