持分法適用関連会社の出資持分譲渡に関するお知らせ
当社の連結子会社であるJAPAN EAS INVESTIMENTOS E PARTICIPAÇÕES LTDA(以下,「JEI」という。)は,当社の持分法適用関連会社であるEstaleiro Atlântico Sul S.A.(アトランチコスル造船所。以下,「EAS」という。)に関して,JEIが保有するEAS出資持分の全部を,EASの株主であるCamargo Corrêa グループおよびQueiroz Galvão グループに譲渡することについて合意に達しましたので,下記のとおり,お知らせいたします。
記
1.出資持分譲渡の理由
 当社は,2013年当時,世界的な石油・天然ガス需要の増大を背景に,海洋資源開発のための海洋構造物・プラントへの投資が増加する中で,ブラジルでの海洋資源開発関連事業への参入の好機ととらえ,Camargo Corrêa グループおよびQueiroz Galvão グループからのEASに対する出資要請に応じ,JEIを通じて出資を行い,技術支援も行ってきました。
 しかし,ブラジル経済の低迷,および2014年以降のブラジル国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.(ペトロブラス。以下,「Petrobras」という。)をめぐる大規模な汚職事件の発生が,ドリルシップの発注元であるSete Brasilにも波及し,EASへの支払い停止が起こった影響などにより,EASの業績は投資時の見込に比べて,大きく悪化しました。
 また,ブラジル経済の低迷に加え,石油価格の下落長期化等により,Petrobrasの投資計画は大幅に削減され,出資の目的であったブラジルでの海洋資源開発関連事業の回復が,当分の間望めない状況となりました。
 こうした状況から,今般,JEIが保有するEAS出資持分の全部を,Camargo Corrêa グループおよびQueiroz Galvão グループへ譲渡し,EASの合弁事業から撤退することとしました。
 なお当社は,今後も,ブラジル市場は中長期的な視点では有望であると考えており,引き続き営業拠点は維持してまいります。
2. 持分譲渡の対象となる持分法適用関連会社の概要
| (1)名称 | Estaleiro Atlântico Sul S.A. | 
| (2)所在地 | ブラジル ペルナンブコ州 イポジュカ | 
| (3)代表者の役職・氏名 | CEO Harro Burmann | 
| (4)事業内容 | 船舶・海洋浮体構造物等の設計,製造,販売等 | 
| (5)資本金 (2015年12月末現在) | 685,680千レアル | 
| (6)設立年月日 | 2005年11月21日 | 
| (7)大株主および持株比率 (2015年12月末現在) | Camargo Corrêa Naval e Participações Ltda.:33.333% Queiroz Galvão Naval S.A.:33.333% JEI :33.333% | 
(参考)JEIの概要
| (1)名称 | JAPAN EAS INVESTIMENTOS E PARTICIPAÇÕES LTDA | 
| (2)所在地 | ブラジル リオデジャネイロ | 
| (3)代表者の役職・氏名 | 社長 小田桐 史周 | 
| (4)事業内容 | EASへの投資事業 | 
| (5)資本金 (2015年12月末現在) | 322,000千レアル | 
| (6)設立年月日 | 2013年5月29日 | 
| (7)大株主および持株比率 (2015年12月末現在) | 当社:60.448% 日揮株式会社:24.627% ジャパン マリンユナイテッド株式会社 :14.925% | 
3.持分の譲渡先
| (1)名称 | Camargo Corrêa Naval e Participações Ltda. Queiroz Galvão Naval S.A. | 
| (2)当社と当該会社との関係 | 当社と当該会社の間に,記載すべき関係はありません。 | 
 
4.持分譲渡手続に関る日程
| (1)持分譲渡実行日 | 2016年4月中旬(予定) (JEIはブラジル国内の認可等の必要な手続きを経た上で,所有する持分全部を譲渡する予定です。) | 
5.今後の見通し
当該持分譲渡による2016年3月期の当社連結および個別業績へ与える影響については,2015年3月期において計上した関係会社事業損失に取り込み済みであります。
