IHI農業情報サービスを「アグロ・イノベーション2015」に出展
~11月18日(水)~20日(金)東京ビッグサイトで開催の農業展示会~
株式会社IHI(所在地:東京都江東区,社長:斎藤保)は,新事業の一環として,持続可能な食料生産,食の安全・安心などを目指し2011年度からIHIグループが持つ「宇宙開発」,「気象観測」,「農業機械」などで培った技術を活かした『IHI農業情報サービス』を,モニターとなっている十勝帯広エリアの農業生産者向けに提供し,生産支援を行う取組みを始めています。
当社では,11月18日(水)~20日(金)に東京ビッグサイトで開催される農業生産と青果物流技術の専門展示会「アグロ・イノベーション2015」に,IHI農業情報サービスを共同開発したウォーターセル株式会社(新潟市)とともに出展し,食品メーカーや流通・小売企業および農業生産者に向けて,IHI農業情報サービスを紹介します。
当社の農業情報サービスは,作物・環境センシングを中心に農業ICT技術を採りいれ開発した農業生産支援システム「Field Touch(フィールドタッチ)」を使用して展開しています。これは,作物の生育環境データ,作物の生育状態データ,作業ログデータを収集し,フィールドタッチ上で提供される生産支援情報・ツールを活用して,農業生産および経営の計画・実行・点検・改善を行うものです。
現在は,人工衛星・軽飛行機によるリモートセンシングデータを用いた高頻度の生育記録,4種類の気象計(約40台)を十勝エリアに配置することによる微気象データ,営農日誌等をクラウドサービスとして,モバイルアプリも利用して350軒近くのモニター生産者向けに試験提供を行っています。また,GPS可変施肥システムによる農作物歩留まり向上のサポートについても,農林水産省の事業の一環として利用実証しました。
将来的には,本サービスにより,生産地と離れた地域から食品メーカーや流通企業などが,生産地・生産者の状況把握をすることができ,農産物の品質向上・コスト低減・収穫時期予測を行うことで,原料となる作物の安定調達や,業務の効率化などを可能にし,業務改善・ビジネス拡大に寄与する,新たな価値の提供を目指していきます。
<出展内容>
農業・食品関連企業,流通・小売企業,農業生産者向けに,農業の生産性向上や農産物の安定調達・QCD改善に繋がる情報を提供するサービスである「フィールドタッチ」を紹介。来場者に実際にタブレット端末を操作していただき,試験提供している情報サービスをご覧いただくことがきます。
- 微気象:水平的には,数mから数kmの範囲に起こる気象現象。地表・地形・建物・植生・農作物などの影響を受けて微細な変化を生じる。農業や生物の生活環境に大きな影響をもつ。
◆ウォーターセル株式会社(http://water-cell.jp/) | |
所 在 地 | :新潟県新潟市中央区笹口2-13-11 |
代表取締役 | :長井 啓友(ながい ひろとも) 氏 |
主要事業 | :農業情報サービス・営農支援ツール「アグリノート」の提供・運営 |