IHI建機株式会社の株式譲渡について
株式会社IHI(所在地:東京都江東区,社長:満岡 次郎」)は,「グループ経営方針2016」を策定し,収益基盤の強化を図るべく新たにポートフォリオマネジメントを取り入れ,事業の集中と選択に取り組んでいます。その取組を加速するため,建機事業の再編検討を進めてきましたが,今般,当社の100%子会社であるIHI建機株式会社(所在地:神奈川県横浜市,社長:井上 芳樹,以下「IK」)の全株式を株式会社加藤製作所(所在地:東京都品川区,社長:加藤 公康,以下「加藤製作所」)に譲渡する株式譲渡契約を締結いたしました。
IKは,1952年(昭和27年)に米国コーリング社との合弁会社として石川島コーリング株式会社を設立以来,ミニショベル・クレーン・クローラキャリア等の建設機械の製造・販売を通じて,国内外のお客さまに魅力ある製品とサービスの提案を行なってきました。
建設機械業界は,世界的な人口増加および都市化率の上昇を背景に,長期的には成長が見込まれるものの,近年,新興国の成長鈍化や世界経済の不確実性の増加など,取り巻く環境は厳しさを増しています。このように,激しく変化する事業環境に機動的に対応するため,各社がアライアンスや再編を進めるなど,事業基盤の強化を図っています。
今般,IKの株式譲渡契約を締結した加藤製作所は,1895年(明治28年)に創業した建設機械のリーディングカンパニーです。現在,加藤製作所は「中期経営計画2016-2018」において,売上目標1,000億円超を掲げ,グローバル市場の攻略,競争力の高い製品開発,製品ラインナップの拡大といった施策を推進中です。
そのような中,当社はIKの強みであるミニショベルや大型クローラークレーンを中心に,リソースが最大限活かせる事業体制の検討を進め,今般,建設機械専業メーカーである加藤製作所に融合させることで,製品ラインナップの拡充に加え,IKが有するイタリア・中国の海外拠点や営業ネットワークなどを活用することで,より一層,競争力が強化され,より付加価値の高い製品・サービスをお客さまに提供できる体制になるとの結論に至りました。
今後,IKは加藤製作所のグループ会社として,引き続きお客さまへ技術とものづくりの強みを結集した建設機械の製造・販売を行っていきます。また加藤製作所グループとしては,製品ラインナップの拡大,販売網の拡大,さらには開発・設計力強化による製品開発力の向上をもって,これまで以上に国内のみならずグローバルに魅力ある製品・サービスを提供していきます。
当社は,今後も「グループ経営方針2016」に基づく施策を積極的に推進し,収益の強化と競争力の向上に努めます。
なお,本件取引は規制機関の承認が必要となりますが,譲渡日は,2016年11月25日を予定しています。
IHI建機株式会社
所在地 | : | 神奈川県横浜市金沢区昭和町3174 |
代表者 | : | 代表取締役社長 井上 芳樹 |
資本金 | : | 1,750百万円(2016年3月末) |
売上高(単体) | : | 22,086百万円(2016年3月期) |
従業員数(単体) | : | 299名(2016年3月末) |
事業概要 | : |
ミニショベル,油圧ショベル,クローラキャリア,クレーン,コンクリートポンプ, 林業機械等の建設機械及び関連する環境関連装置の製造・販売 |
株式会社加藤製作所
所在地 | : | 東京都品川区東大井1-9-37 |
代表者 | : | 代表取締役社長 加藤 公康 |
資本金 | : | 2,935百万円(2016年3月末) |
売上高 | : | 連結77,183百万円,単体69,531百万円,(2016年3月期) |
従業員数 | : | 連結784名,単体662名,(2016年3月末) |
事業概要 | : | 荷役機械,建設機械,産業機械の製造・販売 |