踏切障害物検知装置がドイツにおいて製品認証を取得
~ドイツで初となる三次元レーザ方式採用の踏切障害物検知装置の認証取得・販売開始~
IHIは,このたび,ドイツ連邦鉄道局(以下,「EBA」)から三次元レーザ式踏切障害物検知装置(以下,「3DLR障検」)*1の製品認証を取得し,同国内での販売を開始しました。
三次元レーザ方式を採用した踏切障害物検知装置としてEBAから製品認証を取得するのは,IHIが初めてとなります。IHIは2016 年に製品認証プロセスを開始し,ドイツでのアセスメントを全て完了させ,製品認証取得に至りました。本製品認証取得によりドイツのフルバリア踏切*2でIHIの3DLR障検を導入することが可能となります。
ドイツではデジタル連動装置の導入が加速しており,踏切監視についても自動化のニーズが高まっています。IHIは,今回の製品認証取得に先駆け,2022年9月に鉄道インフラサービス会社DB Bahnbau Gruppe GmbH(以下,「DB BBG」)*3と3DLR障検のドイツでの施工計画,施工,試運転,アフターセールスに関する協業契約を締結しました。今後,IHIとDB BBGは両社で協力し,同国内での3DLR障検の導入に向けて営業活動を展開していきます。
3DLR障検 踏切への設置イメージ図
*1 三次元レーザ式踏切障害物検知装置(3DLR障検)
リアルタイムで踏切内を三次元的に監視することが可能な装置。検知エリアを広くかつ柔軟に設定でき,より小さな物体を検知できる特徴があります。IHIは2005年に東日本旅客鉄道株式会社に1号機を納入し,日本で約30社に販売しています。2015年からはイタリアにも販売を開始し,国内外で約3,000台の販売実績があります。詳細は以下の製品HPをご覧ください。
*2 フルバリア踏切
踏切の進入,進出側の両方に遮断桿がある踏切。ドイツにおいて,同踏切では障害物検知装置あるいは目視による監視が義務付けられています。
*3 DB Bahnbau Gruppe GmbH
所在地:Am Studio 1A, 12489 Berlin
代表者:Markus Egerer, Karl Markus, Dr Doris Radatz
施工,保全作業を行う鉄道インフラサービス会社。リサイクリング,代替エネルギーシステム事業などにも注力しています。従業員は約3500名。保全車輌を400車両保有し,サービス会社,パートナー(販売代理店),コンサルティング会社としてドイツ国内で事業を展開しています。