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プレスリリース
資源・エネルギー・環境 研究開発

オーストラリアの系統電力未接続地域における, 分散型電力網の脱炭素化に向けた検討業務を開始


 

 IHIとIHIの豪州法人IHI Engineering Australia Pty Ltdは,豪クイーンズランド州営電力会社Ergon Energy Networkより,同州北部の系統電力に接続されていないオフグリッドコミュニティにおいて,分散型電力網(マイクログリッド)の脱炭素化に向けた検討業務(以下,FS)を受託し,このたび検討を開始しました。

 本FSは,クイーンズランド州北部のバマガ(Bamaga)・木曜島(Thursday island)において,カーボンニュートラル化に資する発電方法の実現性を検討するプロジェクトです。本FSでは,太陽光発電設備や風力発電設備,蓄電池システムなどを検討対象とし,各設備機器を同時制御するエネルギーマネジメントシステムの設計検証などを行うことにより,本プロジェクトの事業性を評価し,評価後の脱炭素発電ネットワーク構築を目指します。また再生可能エネルギーの検討では,国内大手の再生可能エネルギーの開発・運営会社である株式会社レノバ(代表取締役社長CEO:木南 陽介)と共同で検討を行う予定です。

 IHIは,同じく豪クイーンズランド州営電力会社であるCS Energy社と共同で,太陽光発電から水素を製造・販売する「コーガン水素実証プロジェクト」の事業化に向けた検討を2021年に完了し,2022年3月にデモプラントの設計・調達・建設業務を受注しました。また,福島県相馬市に開設した「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」で,本プロジェクトと同様の設備で構成する地産地消型エネルギーマネジメントシステムも開発・運用しており,これらの知見をもとにFSを進めます。

 IHIは,再エネ電力の効率的な分配を実現するエネルギーマネジメント技術や,水素・アンモニアの利用技術開発・サプライチェーン構築などにより,2050年カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

  • Ergon Energy Network:オーストラリア・クイーンズランド州営電力会社Energy Queensland Limited社の子会社で,約75万人の顧客へ電力供給を行っている,発電・送配電会社です。39におよぶオフグリッドコミュニティ向けの電力供給も行っています。

プロジェクト予定地

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IHIが目指す「水素・アンモニアバリューチェーン」

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