アンモニア製造から利用までのCO₂排出量を可視化する,
「アンモニアCO₂トレーサビリティプラットフォーム」の検証を国際認証機関が支援
~CO₂削減による環境価値の整合性を確認~
IHIはこのたび,国際認証機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下「DNV」)の支援のもと,アンモニア製造から利用に至る,バリューチェーン全体のカーボンフットプリントを記録・可視化する「アンモニアCO₂トレーサビリティプラットフォーム」での計測手法・データが,国際標準に則していることを検証し,その整合性を確認しました。
IHIは,アンモニアを「つくる」「はこぶ・ためる」「つかう」バリューチェーンの早期構築を進めており,技術開発や国内外のパートナーとの提携を行っています。アンモニア利活用によるCO₂削減効果を実証し,本プラットフォーム普及を促進するには,各段階における計測データの正確性のみならず,カーボンフットプリント算定方法の妥当性や,情報開示の透明性が不可欠です。
本検証において,DNVは「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」における再生可能エネルギー発電・水素製造設備と,「IHI横浜事業所」におけるアンモニア合成・貯蔵・ガスタービンといった各種設備の視察,関係者へのヒアリング,およびIHI作成の算定方法・算定結果を対象に,国際標準やガイドラインに対する整合性のレビューを実施しました。
これらの結果から得られた知見に基づき,IHIは本プラットフォームのさらなる信頼性向上に引き続き取り組んでまいります。また,世界中のアンモニアバリューチェーンに携わる誰もが参加でき,カーボンフットプリントに関する正確かつ透明性の高い情報を共有可能な仕組みとすべく,引き続き整備を進め,燃料アンモニアを含めたカーボンニュートラル燃料の社会実装の早期実現と,グローバルな環境負荷の低減に貢献してまいります。