Change
Location

現在は日本サイトをご利用中です

プレスリリース
産業システム・汎用機械

タイ工業団地公社と「グリーンユーティリティ供給サービス」 事業化に向けてMoUを締結

 IHIと当社タイ法人であるIHI ASIA PACIFIC (Thailand)Co., Ltd (以下「IHIAPT」)は,このたび,タイ工業団地公社(Industrial Estate Authority of Thailand,以下「I-EA-T」)と工業団地内のカーボンニュートラル化と省人化を目指し,再生エネルギーを活用するグリーンユーティリティ供給サービスの事業性検討を行う覚書(MoU)を締結しました。調印式は訪日中のピムパッタラー工業相の立ち会いのもと,在京タイ大使館において3社で覚書に署名しました。

図. 在京タイ大使館でのMoU署名式 (左3番目から,Minister of Industry of Thailand Ms. Pimphattra Wichaikul,IHI代表取締役副社長 土田 剛,IHI常務執行役員 茂垣 康弘,IHIAPT社長 中山 勝巳)
図. 在京タイ大使館でのMoU署名式
(左3番目から,Minister of Industry of Thailand Ms. Pimphattra Wichaikul,
IHI代表取締役副社長 土田 剛,IHI常務執行役員 茂垣 康弘,IHIAPT社長 中山 勝巳)

 IHIは,タイ工業団地内で使用されるボイラやコンプレッサーなどの産業用機器を運用し,工場稼働状況に合わせてユーティリティを効率的に供給します。それに加え,太陽光などの再生可能エネルギーを最適化して活用することで,CO2排出を最小限とするサービスの事業化を目指しています。今回のMoUでは,1年間の基礎調査として,設備の稼働状況や再生可能エネルギーの使用状況,団地内での再生可能エネルギーの生産可能性,および削減可能なCO2排出量やエネルギー使用量などについての調査を進めます。この検討から事業性が評価された場合には,実証実験を実施し商用化を目指します。

 タイ政府は2030年温室効果ガス30%削減を目指しています。I-EA-Tは政府目標達成に向け,工業団地内の産業機械におけるグリーンエネルギーの活用を検討していることに加えて,付加価値の高いスマート工業団地の開発を目指しています。

 IHIグループでは,一般産業界向けに多彩な産業用設備を製造していることに加えて,発電用ボイラといったエネルギーを安定供給するための技術の提供や,これらのグリーンエネルギー化にも取り組んでいます。この知見を活かし,熱や産業機械などのユーティリティの運用を集約し平準化することで,使用エネルギーの最小化および効率化を目指しつつ,アジア太平洋地域への展開にも取り組んでいきます。


【I-EA-Tについて】
 I-EA-T(Industrial Estate Authority of Thailand, タイ工業団地公社)は,タイ国政府工業省に所属する国営企業です。工業団地や工業団地関連インフラストラクチャーを造成・整備し,総合的に運営・管理を行っています。工業団地内に航空・ロジスティクス・医療・ロボット・デジタル産業の誘致および,スマート工業団地開発を目指しています。I-EA-Tは,タイ国内に48か所の工業団地を所有していて,そのうち11か所は直接運営・管理し,37か所は民間企業との合弁事業として運営・管理しています。詳細はウェブサイトhttps://www.ieat.go.th/en をご覧ください。

ニューストップへ