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プレスリリース
社会基盤

インド最長 ムンバイ湾横断道路の「海上道路橋」が完成
~ムンバイ都市圏の連結性向上,移動所要時間の大幅な短縮に貢献~

 IHIのグループ会社である株式会社IHIインフラシステム(所在地:大阪府堺市,社長:上田 和哉,以下「IIS」)が,インド共和国のゼネコン最大手Larsen & Toubro Limited(L&T)社とのコンソーシアムで建設を進めていた,ムンバイ都市圏開発庁(Mumbai Metropolitan Region Development Authority)のムンバイ湾横断道路建設事業における海上道路橋が完成しました。
 本道路の開通にともない,鈴木 浩 駐インド日本国特命全権大使および同国モディ首相,エクナス・シンデ マハラシュトラ州首相兼同庁長官がご臨席のもと,2024年1月12日に開通式が執り行われました。

海上道路橋(IIS-L&T担当工区をセウリ側から撮影)
海上道路橋(IIS-L&T担当工区をセウリ側から撮影)

 ムンバイ湾横断道路建設事業は,インド共和国マハラシュトラ州ムンバイ都市圏において,半島側のムンバイ市中心部Sewri(セウリ)から,ムンバイ湾を挟んだ東郊のナビムンバイ市を接続する,総延長約22kmのインド最長の海上道路です。同事業のうちIIS-L&Tが担当した橋梁建設工事パッケージ1(以下「本案件」)は,このうちのセウリを起点とした約10kmの海上道路橋の建設工事です。IISは,同国で初めて採用される重防食塗装の鋼床版箱桁の製作・輸送などを行いました。
 本案件は円借款による政府開発援助案件であり,日本の高い技術・ノウハウを活かせる観点で,日本政府の推進する「質の高いインフラパートナーシップ」に資する案件となりました。

 同国において,経済面での首都と言われているムンバイ市は,増大する人口と自動車によって,交通渋滞が深刻化しています。一方,経済特区に指定されたナビムンバイ市では,港湾の拡張や新空港の建設が予定されています。これらの地域間のアクセスは,ムンバイ湾を周回する道路および鉄道各一本に限られており,今後のムンバイ都市圏の経済成長のためにも,道路をはじめとするインフラの整備が喫緊の課題となっていました。ムンバイ湾横断道路の完成により,ムンバイ市とナビムンバイ市間の移動時間が,大幅に短縮されることから,ムンバイ都市圏の連結性向上,経済成長の促進にも寄与し,さらには交通渋滞緩和による大気汚染などの軽減が期待されています。

 IISは同国で,2015年にデリー~ムンバイ間貨物専用鉄道の鋼橋建設工事,2021年にはムンバイ~アーメダバード間高速鉄道向け特殊橋梁製作・輸送工事を受注しており,他にも,ベトナムの日越友好橋(ニャッタン橋)やトルコのイズミット湾横断橋(オスマン・ガーズィー橋)など,多数の大型橋梁建設に携わり,豊富な経験を有しています。今後もより一層海外での橋梁受注活動を推進し,社会インフラの整備を通して各国の発展に貢献していきます。
  
  

<工事概要>

 
工事名称 ムンバイ湾横断道路建設事業 橋梁建設工事パッケージ1
施工場所 インド共和国マハラシュトラ州ムンバイ都市圏
発 注 者 ムンバイ都市圏開発庁
(Mumbai Metropolitan Region Development Authority)
受 注 者 Larsen & Toubro Limited– IHIインフラシステム コンソーシアム
工  期 2018年1月~2024年1月

   
   
【建設地(位置図)】

【建設地(位置図)】

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