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プレスリリース
資源・エネルギー・環境 研究開発

IHIとVopakが,低炭素アンモニアターミナルの開発・運営を共同で検討する覚書を締結

 株式会社IHI(以下IHI)とRoyal Vopak(ロイヤル ヴォパック)社(*1)(本社:オランダ,以下Vopak)は,日本における効率的で付加価値の高いアンモニアターミナルの開発・運営を共同で検討する覚書を締結しました。さらに,両社は日本国外での協業に関しても検討を進めていきます。

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 今回の協業検討は,火力発電の炭素排出を削減するための燃料ならびに,水素キャリアとして,重要な役割を果たすアンモニアを,日本国内外で経済的に流通させるための大規模アンモニア貯蔵ターミナルを,対象とするものです。加えて,アンモニアターミナルの運営を合理化し,価格競争力を強化させると共に,様々な水素誘導体への転換・供給を行う可能性についても検討します。

 IHIは,現在,カーボンニュートラル社会の実現に向けて,燃料アンモニア製造・貯蔵・利活用といった上流から下流までの一貫した技術開発に取り組んでいます。さらに,IHIは,日本国内のアンモニア貯蔵タンクにおいて約7割のシェアで設計・建設実績を持つトップメーカーであり,LNG貯蔵タンクで培った大型貯蔵タンク技術を活かし,大規模アンモニア受入ターミナルの総合的な技術開発を進めています。

 Vopakは,アンモニアの安全な取り扱いと貯蔵に関する知識を活用し,大規模なアンモニアの輸入,貯蔵,流通インフラの開発を開発しています。20年以上にわたり,中国,サウジアラビア,シンガポール,マレーシア,米国でアンモニア貯蔵を行っている実績があります。直近では,米国において,パートナーと共同で,ヒューストン船舶航路での大規模な低炭素アンモニア生産・輸出プロジェクトの開発に向けた事前検討を行っています。

 IHIの小林淳(取締役常務執行役員)は,以下のように述べています。「私たちはVopakとアンモニアターミナルの開発・運営を共同で検討を開始できることをうれしく思っています。今後アンモニア需要が拡大していく中で,需要に対応したターミナル運営の合理化と価格競争力強化が課題と認識しております。今後,両社の強みを活かし,競争力のあるターミナル形成と強靭なサプライチェーンの構築を目指していきます。」

 Vopakのアジア・中東担当社長クリス・ロブリーは,以下のように述べています。「私たちはIHIと協業できることを大変うれしく思っており,低炭素社会の実現に向けた両社のコミットメントを前進させるために協力し合えることを楽しみにしています。この協業検討に乗り出すにあたり,両社のシナジー効果により,未来のエネルギーと原料のための新たなサプライチェーンの開発を加速させる革新的なソリューションが生まれることを期待しています」

(*1)Vopak:オランダのロッテルダムに本社を置き,世界最大規模の石油・化学品等の貯蔵能力をもつタンクターミナル運営会社。世界各地でタンクターミナルのグローバルネットワークを構築・運営している。詳細は www.vopak.com をご覧ください。

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