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航空・宇宙・防衛

「きぼう」日本実験棟が航空宇宙技術遺産に認定

 IHIのグループ会社である株式会社IHIエアロスペース(所在地:群馬県富岡市、社長:並木 文春)が開発に携わった日本初の軌道上有人実験施設「きぼう」日本実験棟が、一般社団法人日本航空宇宙学会より「航空宇宙技術遺産」に認定されました。認定証贈呈式は、2025年4月4日に東京大学本郷キャンパスの安田講堂(東京都文京区)にて開催され、開発を主導した宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめ、協力企業など計11社に認定証が授与されました。

 「航空宇宙技術遺産」は、日本の航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な技術を顕彰する制度です。


【認定証に記載されている認定理由】
 「きぼう」日本実験棟(Japanese Experiment Module“Kibo”)は、国際宇宙ステーション(ISS)を構成する日本の保有するモジュールであり、日本が初めて開発した有人の長期滞在に対応した大型宇宙システムである。船内実験室に加えて、日本独自のアイデアにより、船外実験プラットフォーム/ロボットアーム/エアロックによる曝露空間での実験能力を有すること、船内保管室/船外パレットにより補給能力を、独自の衛星間通信により通信能力をそれぞれ拡大するなど、ISSでもユニークな機能を有するモジュールとなっている。
 「きぼう」の開発は、日本で初めての有人宇宙システムの開発であるだけでなく、世界でも初めての国際協力による有人宇宙ステーションの開発であり、有人宇宙システムのプロジェクト管理、大型有人宇宙システムの統合、有人安全評価・管理、有人信頼性管理、有人システム維持機能、生命維持、クルーインターフェース、有人宇宙活動支援など、数多くの有人宇宙技術を獲得した。
 以上により、日本の航空宇宙技術の発展において大きな足跡を残すものであるとして、航空宇宙技術遺産に認定する。


 IHIエアロスペースは、「きぼう」の開発において、船外実験プラットフォームのほか、船外パレット、船内実験室の熱制御系・実験支援系の開発・提供を担いました。

 今後もIHIエアロスペースは、培ってきた確かな技術力を基盤に、宇宙利用への世界的な関心の高まりに応えるとともに、人類の活動領域の拡大や日本の宇宙産業の発展に貢献してまいります。

「きぼう」日本実験棟が航空宇宙技術遺産に認定

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