「プラント・産業設備の機械学習精度向上技術」が人工知能学会全国大会において2025年度全国大会優秀賞を受賞
IHIグループおよびお客さま向けにデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進している高度情報マネジメント統括本部の従業員が、一般社団法人人工知能学会が主催する2025年度 人工知能学会全国大会(JSAI2025)において発表した、「プラント・産業設備の機械学習精度向上技術」(以下、本技術)が、全国大会優秀賞を受賞しました。
高度情報マネジメント統括本部 河野 幸弘 技監
同本部 茂木 悠佑 主査
同本部 鈴木 由宇 グループ長
本技術は、動作環境が複雑に変化するプラントや産業設備において、異常検知、性能予測・最適化、劣化診断などの精度向上を目的とし、開発したものです。診断の際には、過去データの中から、周辺環境や稼働条件が現在の動作環境と類似するもののみを学習データとして選定し、状況に応じて柔軟に更新・最適化する手法です。従来のAI手法と比べて診断の根拠がより明確になり、診断結果の導出プロセスをお客さまが把握しやすくなる点が特徴です。
IHIグループおよびお客さま向けにDXを先導しているIHI高度情報マネジメント統括本部では、当社が産業分野で培った知見を活用し、データ分析を含む様々な技術開発を推進しています。本技術は、お客さまの運転判断をより的確に支援し、安全で効率的な設備運用を実現するものです。さらに、お客さまの設備の信頼性や運転効率の向上、長寿命化を促進し、ライフサイクルビジネス(LCB)の深化や社会課題の解決にも寄与します。
IHIは、「グループ経営方針2023」で掲げるライフサイクルビジネス(LCB)強化の一環として、AI技術を活用した産業設備の高度化・省力化・安全性向上に取り組み、今後も社会インフラの発展に貢献してまいります。
【受賞内容】
受賞名:2025年度全国大会優秀賞
受賞者:高度情報マネジメント統括本部 茂木悠佑、鈴木由宇、河野幸弘
発表タイトル:学習データを動的にすることによる、プラント・産業設備の機械学習精度向上技術について