株式会社IHIエアロスペース

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ニュース

2024年

2024/07/01
H3ロケット3号機打上げ成功について

H3ロケット3号機が2024年7月1日12時6分42秒に宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げられ、搭載した地球観測衛星「だいち4号」の軌道投入に成功しました。

開発を主導されたJAXA、プライムコントラクタとして機体開発を取りまとめた三菱重工業株式会社をはじめ、関係された多くの皆様に深い敬意を表します。
当社株式会社IHIエアロスペースは、H3ロケットの固体ロケットブースタ(SRB-3)、第2段ガスジェット装置、各種火工品の開発・製造を担当し、今回の打上げ成功に貢献できましたことをたいへん光栄に思います。H3ロケット3号機の打上げ成功は、2号機の打上げ成功に引き続き、我国宇宙産業の発展ならびに国際競争力向上に資するものと考えており、当社は今後ともロケット関連の技術開発とその研鑽に励み、日本の宇宙産業に貢献して参ります。

2024/05/31
IHIエアロスペースと兼松株式会社が「商用宇宙ステーション用ドッキング機構」をSierra Space社へ提供することに合意

 株式会社IHIエアロスペース(以下、「IA」)と兼松株式会社(以下、「兼松」)は、商用宇宙ステーションの開発を進める米国Sierra Space Corporation(以下、「Sierra Space」)に対して、パッシブドッキング機構を提供することで合意しました。

 パッシブドッキング機構は、Sierra Spaceが開発する宇宙往還機「Dream Chaser®」1)などをはじめとした宇宙機が、宇宙ステーションと確実で安全なドッキングを実現するために宇宙ステーションに搭載される重要な機器です。IAが開発中のこのパッシブドッキング機構は、国際標準ドッキング機構のIDSS2)に準拠し、シンプルでありながらも汎用性が高く、高い信頼性を 目指しています。
 このたび、重要なマイルストーンである基本設計が完了し、Sierra Spaceが兼松からパッシブドッキング機構の提供およびサポートを受けることに合意し、今後、詳細設計に向けて三社で協力して開発を行っていくことが計画されています。

 IAは、2021年 より国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、「JAXA」)と共同で、アクティブドッキング機構 についても開発に取り組んでいます。今後、IAのアクティブおよびパッシブのドッキング機構は、地球低軌道活動に加えてアルテミス計画3) における宇宙探査を支える重要な技術となることが期待されています。


<各社コメント>
Sierra Space EarthSpace™ Systems部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー
Steve Berroth 氏
 「Sierra Spaceのミッションは、宇宙空間にプラットフォームを構築し、地球の生命への貢献を実現することです。このミッションを達成するために、商用宇宙ステーションの開発と製造において安全性が最も重要な課題であると考えています。IHIエアロスペースは私たちの課題を共有しており、彼らが開発するパッシブドッキング機構が、私たちのプラットフォームにおいて最適な機器であると信じています。」

兼松 上席執行役員 車両・航空部門長 城所 僚一 氏
 「IHIエアロスペースが製造するパッシブドッキング機構が、米国を代表する宇宙企業であるSierra Spaceに採用されたことを非常に喜ばしく思います。本件を機に、日本の技術が採用された宇宙機器のグローバルな普及を促進してまいります。日本企業が長年にわたり培ってきた宇宙技術の優位性と、高いクオリティーと安全性が国際的に認知され、輸出取引の拡大や国際協力関係の構築につながることを期待し、今後も積極的に取り組んでまいります。」

IA取締役 後藤 一將
 「弊社がこれまで国際宇宙ステーション、および宇宙ステーション補給機『こうのとり』4)で培ってきた機構系の技術を活かして開発中のパッシブドッキング機構が、Sierra Spaceの開発する商用宇宙ステーションに採用されたことは、国際的にも弊社の技術が認められた証であり、とても喜ばしいことです。また、商用宇宙ステーションという場を最大限に活用して、将来の人類のために弊社の技術を用いて貢献できればと思っております。」

Sierra Spaceの概要
正式名称 Sierra Space Corporation
代表者 Tom Vice
所在地 米国コロラド州デンバー
設立 2021年6月1日
事業内容 宇宙機器・サブシステム、往還機および商用宇宙ステーションの開発

1) Sierra Spaceが開発する再利用型宇宙往還機。2024年に国際宇宙ステーションへの補給ミッションの運用が開始される。2020年代後半には、有人機の運用も開始される予定。
2) International Docking System Standardの略称で、宇宙ステーションや宇宙機のドッキング機構の国際標準。IDSS規格のドッキング機構にはパッシブ(凹)とアクティブ(凸)の二つの機構があり、IAは、いずれの機構についても開発に取り込んでいる。 パッシブ機構は宇宙ステーション側に搭載され、アクティブ機構を有する宇宙船と安全にドッキングすることが可能となる。
3) 米国を中心に国際的パートナーによって実施される有人月探査プログラム。
4) 日本が開発した国際宇宙ステーションへの物資補給機。

【お問い合わせ先】
 ■兼松株式会社 広報室
 TEL:03-6747-5000
 https://www.kanematsu.co.jp/inquiry/

 ■Sierra Space Corporation /Alex Walker,Senior Director, Marketing & Communications
 TEL : +1-303-803-2297
 Email: Alex.Walker@sierraspace.com


2024/05/16
第24回 富岡ロケット祭り開催のお知らせ

本年度も『富岡ロケット祭り』を、下記の通り開催いたしますので、お知らせ致します。

日時:2024年9月7日(土) 12:00~15:00
   11:30~受付(抽選券配布)※10:30より前の入場はできません。
場所:(株)IHIエアロスペース 富岡本社構内 (群馬県富岡市藤木900番地)
内容:各種イベント、模擬店など
後援:富岡市

お願い事項
  1.駐車場には限りがありますので、乗り合わせ、無料送迎バスにてご来場ください。
  2.お車を運転される方には、酒類の提供を行いません。
  3.安全確保のため、立ち入り禁止区域への入場はできません。
  4.熱中症対策のため、日傘・帽子等をご準備ください。
  5.会場内は、所定の喫煙所以外禁煙となります。
  6.会場内は、写真・動画撮影禁止となります。

詳細は、こちらのチラシをご確認ください。

2024/04/15
「第1回 SPEXA」に出展、代表取締役社長の並木がカンファレンスに登壇

 当社株式会社IHIエアロスペースは、2024年4月24日(水)~26日(金)に東京ビックサイトで開催される「SPEXA-Space Business Expo-」に出展し、代表取締役社長の並木がカンファレンスに登壇いたします。
 同展は、官民挙げての宇宙開発の重要性が増している今、「宇宙ビジネスに関するすべてが集まる展示会」と銘打って開催されるもので、当社はイプシロンロケット等の紹介展示を行います。また、カンファレンスでは、代表取締役社長の並木が、「宇宙の開発競争から市場活動の場へ~民間による技術開発で進展する宇宙の利用~」と題して講演を行います。

  展示会名    SPEXA-Space Business Expo-
  会期      2024年4月24日(水)~26日(金) 3日間
          10:00~18:00(最終日のみ17:00まで)
  会場      東京ビッグサイト

*入場には下記のSPEXA-Space Business Expo-公式WEBサイトから事前登録(無料)が必要です。

  【代表取締役社長の並木が登壇するカンファレンス】
  日時     2024年4月25日(木) 14:45~15:15
         聴講無料/申込不要
  場所     カンファレンス会場A

詳細は、リンクをご覧ください。
<SPEXA-Space Business Expo-公式WEBサイト>
https://www.spexa.jp

2024/04/09
「水素燃料電池電動推進システム技術開発」がグリーンイノベーション基金事業に採択

 当社株式会社IHIエアロスペースは,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:理事長 斎藤 保)の「グリーンイノベーション基金事業(*1)/次世代航空機の開発プロジェクト」に対し,「水素燃料電池電動推進システム技術開発に関する事業」を応募し,このたび採択を受けました。

 この採択により,脱炭素航空機向けのゼロエミッション推進システムとして,座席数40席以上で1フライトあたり3時間以上の航続時間を想定した4MW級の水素燃料電池電動推進システム(以下,本システム)の技術開発に取り組みます。また,本システム開発の共同実施先である東京大学(総長:藤井 輝夫)は,本システムの技術検討,国際標準化の検討で参画します。

 事業期間は2024年度から2029年度までの約6年間で,水素供給システムと燃料電池を中核とする本システムの基本設計や,各構成品の最適な配置・仕様を検討し,実機構成品の開発を行い,地上での実証試験により本システムを3時間以上連続運転することを目指します。

 IHIエアロスペースは,宇宙事業におけるロケット等のシステムインテグレーションの知見,液体水素の取扱い実績や,IHIグループの航空エンジンメーカーとしての知見を活かし,国際的競争力のあるシステムを開発し,脱炭素航空機の推進システムプロバイダとして市場参入することで社会実装を目指します。


本システムが搭載された脱炭素航空機のイメージ

株式会社IHIプレスリリース:
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/aeroengine_space_defense/1200747_13682.html

【事業の概要】

出典:NEDO採択事業概要 (外部リンク

(*1) グリーンイノベーション基金事業
「2050年カーボンニュートラル」に向けてエネルギー・産業部門の構造転換や,大胆な投資によるイノベーションといった現行の取組を大幅に加速するため,NEDOに2.8兆円の基金を造成し,官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で,これに経営課題として取り組む企業等に対して,最長10年間,研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する基金制度。グリーン成長戦略において実行計画を策定している重点14分野を中心に支援が行われます。

2024/04/01
本店所在地変更のお知らせ

 株式会社IHIエアロスペースは、4月1日付をもちまして、本店所在地を下記のとおり現在の富岡事業所に変更いたしましたのでお知らせいたします。
 なお、旧東京本店は「東京事業所」として従来どおり営業いたします。
 これを機に社員一同さらに専心努力しお客さまのご期待にお応えする所存ですので、何卒ご高承の上、一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。


【新本店所在地】
〒370-2398 群馬県富岡市藤木900番地
電話  0274-62-4123
FAX 0274-62-7711

2024/02/19
H3ロケット試験機2号機打上げ成功について

 H3ロケット試験機2号機が、2024年2月17日9時22分55秒、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打上げられ、第2段機体を所定の軌道に投入するとともに、搭載した2基の小型副衛星の分離に成功しました。

 日本の新たな基幹ロケットとなるH3ロケットの打上げ成功は、我国宇宙産業発展に確実な一歩を印すものであり、開発を主導されたJAXA、プライムコントラクタとして機体開発を取りまとめた三菱重工業株式会社をはじめ、関係された多くの皆様に深い敬意を表します。

 当社株式会社IHIエアロスペースは、H3ロケットの固体ロケットブースタSRB-3、第2段ガスジェット装置、各種火工品の開発・製造を担当し、今回の打上げ成功に貢献できましたことをたいへん光栄に思います。当社は今後ともロケット関連の技術開発とその研鑚に励み、日本の宇宙産業発展に貢献して参ります。

2024/01/26
スペースワン株式会社 カイロスロケット初号機打上げについて

 スペースワン株式会社(以下、スペースワン)が開発したカイロスロケット初号機の打上げが、2024年3月9日(土)、同社専用射場であるスペースポート紀伊(和歌山県東牟婁郡串本町)から行われることが決まりました。

 これは民間が自ら開発したロケットに実用衛星を載せて、民間が設置した射場から打上げるという、我が国初の取組みになります。

 当社株式会社IHIエアロスペースはスペースワンに出資し、この民間活力による宇宙産業の振興を最大限支援して参りました。

 打上げが成功裏に完遂されることを期待するとともに、この取り組みが起点となり、国内宇宙産業に対する皆様のより一層のご支援拡大と、我が国の宇宙産業への期待が増すことを祈念致します。

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