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生産技術で、匠の技術が進化する!?

IHIグループは、ものづくりの企業として、常に新しいものを創り、作り出していく宿命があります。それらを実現するには、ものづくりに関わる技術=生産技術の発展が欠かせません。今回は、将来の社長が技術開発本部の根崎本部長補佐にお話を伺います。

将来の社長
根崎くん、君たちは縁の下の力持ちだと聞いたよ。

根崎さん
はい。私たちは、「もの作りのための技術」の発展に陰ながら、日々懸命に取り組んでいます!私たちのことを取材していただいて、ありがとうございます!涙

将来の社長
しっかりと中を見るのが社長の一番の仕事だからね。生産技術って、どういうものなの?

根崎さん
製造工程で、製品を完成させるまでに必要なあらゆる技術です。たとえば、素材を加工・接合する技術や、できあがったものがちゃんと想定通りにできているか検査する技術、そして製品の表面を保護する技術や、サビにくくすることで、製品を守る技術などがあります。

将来の社長
つくって、調べて、守るか...。生産技術って、幅が広いんだね!

根崎さん
そうなんです。ものづくりの世界では、材料や部品が日々進化していて、それらの強みを引き出して、社会が求めるより良い製品を生み出していく必要があります。その積み重ねが、変化の激しい時代でも、最適な納期やコストでものづくりをすることにつながります。

将来の社長
歩みを止めたら負ける、厳しい競争の世界でもあるんだね。最近では、どんなところが進化したの?

根崎さん
たとえば、素材同士を接合する溶接技術。これまではベテランの技術者が勘で仕上げるという世界でしたが、今は、それらの知見を数値化してデジタルデータで解析。他の技術者も再現できるようになってきています。

将来の社長
みんながベテランみたいになれるって、スゴイね!でも、勘って、数値化するのが難しくないの?

根崎さん
難しいです。溶接技術の完成度には、材料そのものだけではなく、溶接機の設定や、その時の材料の状態など、さまざまな物理的要素が複雑に絡み合っています。それらの数多くのデータを集め、解析します。「このような条件が組み合わさると、こういう製品ができる」ということを数値化することで、ノウハウの見える化、共有化が進み、技術のレベルアップが加速します。

溶接シミュレーション 溶接シミュレーション

将来の社長
すごいじゃない!これまで受け継いできた「技術と叡智」が、早く、広く浸透して、磨かれていくんだね。その結果、また新たな技術が生まれる。ポジティブスパイラルが起き出すね。

根崎さん
そう願っています。外からは見えない高度で重要な生産技術が、IHIのあらゆる製品を支えていますから。

将来の社長
本当に大事なことは外からは見えないんだよ。キミたちみたいにね。

根崎さん
ありがとうございます、将来の社長!深いお言葉です。

将来の社長
ところで、今後はどんな進化を目指しているの?

根崎さん
技術者が個人で培ってきた「匠の技術」をコンピューターに蓄積し、再現することを目指しています。また、3Dプリンタの活用で、これまでの生産技術では作れなかった形を作れるようにしたり、伝統的な加工方法をコンピューター上で再現できるようにし、それらを当たり前に使えるように現場に供給できるようにしていくつもりです。

将来の社長
ボクのおばあちゃんは、いつも美味しいものをつくってくれるんだけど、それも生産技術でボクが再現できるようにしてくれない?

根崎さん
おばあさまは、匠の技をお持ちなのですね。なんとかして残さねばいけませんね!(笑)

将来の社長
IHIは、進化するモノづくりのために、

根崎さん
今日も動いています!

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