トップメッセージ
株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
24年度の世界経済は、欧州はエネルギーなどのコスト高や中国の内需減速を受けて低迷、中国は不動産市場の停滞に伴い低調な動きが継続する一方で、米国が牽引する形で全体としては緩やかに回復しました。わが国経済についても、物価上昇の影響を受けながらも、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかに回復しています。
こうした中、当社グループの主力事業である、民間航空機エンジン事業等が大きく伸長し、受注高、売上収益、営業利益および当期利益のすべてにおいて過去最高を達成いたしました。さらに、「グループ経営方針 2023」の目標である営業利益率7.5%およびROIC 8%以上についても、前倒しで達成しております。
防衛事業では、防衛力の抜本的強化の政府方針のもと、防衛予算が大きく増加しており、当社グループにおいても継続して大型案件への受注対応を進めています。今後見込まれる民間航空機エンジンや防衛事業、宇宙事業の需要拡大に応えていくため、リソース確保を含む生産能力の増強とともに、世界トップレベルの生産効率実現に向けた取り組みを進めております。
一方で、子会社におけるコンプライアンスに関わる不適切な事案を重く受け止め、再発防止策の実行およびコンプライアンスの再徹底にも取り組んでまいりました。
2025年度は「グループ経営方針 2023」の最終年度であり、総仕上げの1年となります。持続的な成長の実現に向け、事業ポートフォリオやバランスシートの改革を進めており、引き続きさらなる成長に向けて、グループー丸となって取り組んでまいります。
引き続き、株主の皆さまのご期待に沿えるよう取り組んでまいりますので、一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申しあげます。